w-inds.は時間を超越する“スーパースター” 過去と未来を音楽で行き来した『Future/Past』ツアー

w-inds.は時間を超越する“スーパースター” 過去と未来を音楽で行き来した『Future/Past』ツアー

 w-inds.が10月4日、東京国際フォーラム ホールAにて『w-inds. LIVE TOUR 2019 “Future/Past”』最終公演を開催した。

 今年7月、約1年4カ月ぶりとなるシングル『Get Down』を発売し、来年3月にはデビュー20年目に突入するw-inds.。“未来と過去”をタイトルに掲げた今回のツアーは、w-inds.がこれからも“スーパースター”であり続けることを確信させられる内容だった。

 ライブ開幕曲は、ユニット史上最も激しいダンスチューンとされる最新シングル曲「Get Down」。序盤からいきなり驚かされたのが、スピーカーの音量。あえて俗な言い方をすれば、異常なまでの“音のデカさ”だ。『Get Down』発売インタビューにおいて、メンバー間でこんな会話があったのを覚えている。

緒方龍一「まず、『Get Down』を爆音で聞きたい」
千葉涼平「わかる。ヤバいよね、デカい音で聴いたら」

(参考:w-inds.が語る、攻めのダンスチューン「Get Down」誕生背景「いまの自分たちが映える曲を」

 近年のw-inds.は、橘慶太が楽曲のセルフプロデュースに携わるなど、音楽的に大きな転換期を迎えている。それに伴い、彼らの作品それぞれに対するこだわりも、徐々に強くなっていることだろう。そんな愛情の表れが、自分たちの作品を「爆音で聞きたい」という感情に結びついているのかもしれない。また、舞台セットの左右複数箇所のほか、彼らの頭上にあたるステージ上部にまで大三角形のLEDモニターが設置されるなど、非常にハイエンドで立体的なステージセットからも、そんな想いを感じ取ることができた。

 さらに、冒頭から目を離せなかったのが、メンバーのステージに対するストイックぶりだ。ここでは「Get Down」を皮切りに、楽曲後半部のトラックをリミックスバージョンに切り替えた「We Don’t Need To Talk Anymore」や、“過去”を振り返る作品として後述する「タイムマシーン」など、なんと全9曲をほぼ連続でパフォーマンスしたのだ。

 前掲のインタビューでは、慶太が「Get Down」に対して「ダンスボーカルグループが歌って踊るための振付じゃないよね」と冗談交じりに漏らしていた。そんな同曲が先陣を切るかのように、このブロックでは激しいダンスチューンが次々に飛び交う。なかでも「Superstar」では、曲中で計3回のボーカルドロップが繰り広げられ、客席の雰囲気も真夜中になっても踊り続けるレイヴパーティのような雰囲気に仕上がっていた。

 ここでの彼らによる最新モードの表現はユニットの現在地を示しながらも、前述の音響や映像演出の効果もあり、どこか“未来”を生きるダンス&ボーカルグループのパフォーマンスを目撃してしまったかのような感覚にさえ陥った。

 すると今度は“過去”の楽曲に遡り、デビュー初期のリリース曲で、オールドスクールで骨太なロックナンバー「タイムマシーン」「Break Down, Build Up」などを歌唱。2005年の発表曲「タイムマシーン」は、およそ15年ぶりの披露機会となっただけに、長年のファンにとっては歓喜の一夜となったに違いない。

 本編中盤には、黒を基調としたハットとセットアップに衣装を一新。アーバンかつジャジーな雰囲気の「Make you mine」などで、大人びたセクシーな表情を覗かせる。ここでは、龍一が「Drive-Me-Crazy」歌唱時に、女性の腰を情熱的に抱きかかえるように、マイクスタンドを艶やかに倒してみせる。その光景に、思わず目を覆ってしまったのは筆者だけではないはずだ。

 また15曲目「Feel The Fate」では、涼平の愛されキャラな一面をしっかりとキャッチ。涼平に2番の歌唱部分が回ってくると、慶太と龍一がにやにやと近づいてきて、彼を全身で崇め捧げるような腕の動きを見せる。その模様に戸惑いながらも、やれやれとはにかんでいた涼平にぐっと心を掴まれてしまった。

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