ウカスカジーは桜井和寿とGAKU-MCの大切な表現の場に 大充実のステージ披露した豊洲PIT公演

ウカスカジーは桜井和寿とGAKU-MCの大切な表現の場に 大充実のステージ披露した豊洲PIT公演

 桜井和寿(Mr.Children)、GAKU-MCによるウカスカジーが9月29日、豊洲PITで『ウカスカジー TOUR 2019 WE ARE NOT AFRAID!! 追加公演』を行った。豊洲PITに隣接するMIFA Football Parkでは『MIFA Football Park 5th anniversary party~MIFA 秋祭り~』を開催。親子サッカー教室、縁日、運動会、ワークショップなどが行われ、幅広い年齢層の観客が秋の1日を楽しんだ。

 開演前のオープニングアクトとして、シンガーソングライターのKEI(きっとラット)がパフォーマンス。さらにDJダイノジが登場、「あつまれ!パーティーピーポー」(ヤバイTシャツ屋さん)、「創聖のアクエリオン」(AKINO)、「innocent world」(Mr.Children)といったアンセムを大谷ノブ彦がつなぎ、大地洋輔がエアギターを披露するなど、フロアを大いに盛り上げた。

 そして、鮮やかな赤のライトと炎を映し出すCGとともにウカスカジーのステージへ。まずは8月にリリースされた配信限定ミニアルバム『金色BITTER』の収録曲「We are not afraid」。バウンシーなビート、解放感に溢れたコーラス、“我々は恐れない”とメッセージする歌が響き渡り、観客も気持ちよさそうに手を挙げ、体を揺らす。さらに「行くぞ!東京!!」という桜井の超ハイトーンのシャウトともに、「手を出すな!」へ。フットボールへの愛と“日常を楽しみながら生きていこう”という思いを解き放つこの曲は言うまでもなく、ウカスカジーの根幹を成す楽曲。続く「縁 JOY AMIGO」でも、赤いジャケットで揃えた桜井とGAKU-MCはもちろん笑顔全開だ。

GAKU-MC

 「ここからはパーティだからね。ダイノジで疲れ切ってない?(笑)。いくよ、最後まで! ……次の曲は盛り上がる曲じゃないんだけどね(笑)」(桜井)という言葉の後は、『金色BITTER』から2曲。まずは、穏やかなバンドグルーヴを軸にした「言葉」。“胸に秘めている愛を言葉にしよう”という真摯で温かいテーマを込めたリリックが丁寧に紡ぎ出される。“L”“O”“V”“E”の文字を指で表現する桜井の優しい眼差しも印象的だ。さらにアコギの響きを活かしたドープなトラック、心地よく解き放たれるサビのメロディが共存する「敗戦の夜に」。敗戦、つまり、失敗や上手くいかなかったことをしっかり受け止め、次につなげていこうという歌詞が伝わり、会場全体がポジティブなムードに包まれる。

桜井和寿

 GAKU-MCがリードし、観客の“ララララ~”という大合唱が生まれた「mi-chi」の後は、GAKU-MC、桜井のソロコーナー。まずはGAKU-MCが未発表曲「サバイブ」を披露。「世知辛い世の中を一緒にサバイブしよう」という思いを込めた歌を、アコギの弾き語りスタイルでゆったりと歌い上げた。

 そこに桜井がエプロン(青緑と白のストライプ柄)を着けて登場。「今回はホールツアーだったんだけど、今日はスタンディング。少し疲れた?」というMCから、「My Home」の一節を弾き語りで歌いはじめる。さらに桜井はエプロン姿の理由について説明。MIFAが立ち上げた保育士さん応援企画「フレー!フレー!保育士さん」プロジェクトの一環として、この日のライブに20人の保育士を招待していることを明かし、今年5月の大津市の事故に触れたうえで、「その後、いつも見かける保育士さんたちの顔が“危険から守ろう”と必死になって。僕たちも何とか応援しようと思ったんですよね」と話した。続いて演奏されたのは、PUFFYの「誰かが」(作詞・作曲:チバユウスケ)。ロックンロールの疾走感とともに〈誰かが泣いてたら、抱きしめよう〉というフレーズが響き、強く心を揺さぶられた。

 ここからは季節感のある楽曲が続く。まずは2017年のウカスカジーの全国ツアーの北海道公演の際、即興で作ったという「雪物語」。ビジョンに映し出された雪の映像が桜の花びらに変わり「Anniversary」、さらに「春の歌」へ。中心にあったのは、叙情豊かな桜井のボーカル。繊細な感情表現と大らかなスケール感を結び付ける歌からは、シンガー・桜井和寿の奥深さを改めて感じることができた。

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