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アルバム『FRNKSTN』インタビュー

PRIZMAXが語る、大胆な変化で表した決意「着慣れた服を一度脱ぎ捨てて生まれ変わる」

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 PrizmaXからPRIZMAXへーー。映画『レディ・プレイヤー1』でハリウッド進出を果たした森崎ウィン(以下、森崎)が所属するダンス&ボーカルグループがこの春、7人組の新体制へと生まれ変わった。『超ボーカリストオーディション』(2018年)のファイナリストでもあるケビンと森英寿(以下、森)、数多くのアーティストを輩出しているエンタテイナー養成スクールEXPG出身のパフォーマー・小川史記(以下、小川)という高いポテンシャルを秘めた3人を迎え、グループ名もPrizmaXから大文字表記のPRIZMAXへとリニューアル。東方神起、Boyz II Menといった海外のビッグネームとの仕事で知られるJeff Miyaharaのサウンドプロデュースのもと、4月17日にはニューアルバム『FRNKSTN(フランケンスタイン)』をリリースした。グループとしてドラスティックといえるほどのイメージチェンジに踏み切った思いや、音楽性・パフォーマンスの変化、新体制で目指すところについても話を聞いた。(古知屋ジュン)

シーンで勝ち抜いていきたい

ーーグループとしては初登場ということで、まずは自己紹介をお願いします。

福本有希(以下、福本):28歳、パフォーマー。担当はオーラとカオスです。

森崎:28歳、メインボーカル。“PRIZMAXの点取り屋”を担当してます。

島田翼(以下、島田):22歳、パフォーマー。これまでグループ最年少でしたけど、新メンバーが入って立ち位置迷子です。

清水大樹(以下、清水):27歳、パフォーマー、担当はリーダーです。

ケビン:新メンバーの21歳、バックボーカル。担当は芋掘りです。

ーー芋堀りとは???

ケビン:なんかプライベートでめっちゃ芋掘ってそうって言われるので……。

ーー気を取り直して、残りの新メンバーのお二方もお願いします!

小川:24歳、パフォーマー。PRIZMAXの飛び道具担当です。

森:19歳、バックボーカル。最年少のバカボーカルです!

ーー新メンバーに関してはまだ謎が多いですが(笑)。すでに7人そろっての番組出演などでお披露目がありましたけど、改めてグループ名を大文字表記に変えて新メンバー3人を迎えた経緯など、聞かせていただけますか。

清水:去年の僕らは、一時期4人体制で活動していまして。メンバー同士はもちろん、スタッフの人たちともいろいろ話を重ねていった結果、グループとして次のステップに進みつつ、僕らがグループとしてやりたいことをまっとうするためにも、新メンバーを迎えようという話になりました。年明けからオーディションを開催して、選ばれし3人がここにいて。

ーーやりたいことというのは、これまでよりもボーカルに厚みを加えて、ダンスにも勢いや迫力を出していくということでしょうか。

清水:そうですね。僕らはデビューから自分たちで歌詞や曲を書いたりもしてきましたけど、もとをただせばシンガーソングライター集団というわけではなく、ダンス&ボーカルグループなので。表現の仕方として求めたのが、パフォーマンスをより際立たせた今の体制ということです。僕らはこの構成で、ボーカルやダンスパフォーマンス、サウンド面でもこれまでにはない迫力を出しつつ、シーンで勝ち抜いていきたいと。

島田:新体制になるにあたってグループ名自体を変える案も出ていたんですよ。でも今までのグループの長い歴史もあるのでそこは一部継承しつつも、変化することに貪欲になるというのはグループとして絶対に大事なことなので、その間を取る形で表記を変えることにしました。裏話をすると、これまで日本だけじゃなく海外でも“プリズマエックス”と呼ばれることが多かったので、わかりやすい表記にして誤解を解こうという意味合いもあります。

ーー海外戦略の一つでもあると。新メンバーが加わることでパフォーマンスもかなり変化しそうですが、ケビンさん&森さんの“バックボーカル”というのは?

森崎:僕が主にボーカルでメインを取って、2人はコーラスだったり、ハイライト的な厚みがほしいところでしっかりユニゾンで乗っかってきてもらうような形を軸にやっていこうかなと思ってます。正直、新しいサウンドプロデューサーのJeff Miyaharaさんが頭の中で描いている展開については、僕らも100%は掴めていないところがあって。ただ、声質のこれだけ違うボーカルが3人もいるので、かなり広がりを出していけると思います。

ーーパフォーマーも増員ということで、ダンススタイルにも変化が出てくるんでしょうか。

福本:今まで4人のうちパフォーマーは2人で、ボーカルやラッパーを含めた全員をパフォーマーとしてカウントしないと成立しない構成だったんですよ。今はパフォーマーだけで4人いるので、ボーカルとパフォーマーが別々に動いたり、フォーメーションにも立体感が出せる。前は大樹がラッパーもやりつつパフォーマーとしても頑張っていたけど、マイクを持っているとどうしても踊りづらい部分もあったと思うんです。真のパフォーマーだけのパフォーマンスというものが、ここでやっと見せられるのかな、と思ってます。

ーー大樹さんのラップは封印ということになるんですか?

清水:ラッパーじゃなくなったわけではないんですけど、ニューアルバムの楽曲ではダンスにしっかり専念する形を考えてます。

ーーそこも大きな変化ですよね。ここからアルバム『FRNKSTN』について聞いていきたいんですけど、これまでのみなさんに注目してきた身としては、ビジュアルや音楽性の路線変更を含めて率直に言うとかなり違和感があったんですよ。

島田:ど直球のいい曲をやり続けてきたのが、今までのPrizmaXというグループで。でも世の中にすばらしいシンガーソングライターがたくさんいるなかで、歌って踊るパフォーマンスが強みの僕らを象徴するようなサウンド、パフォーマンスを一からちゃんと作っていきたいねという話になったんですよね。

森崎:今までPrizmaXとして積み重ねてきたものの中で、僕たちが一番大事にしているのはホリック(ファン)なんです。でも新体制になるにあたって、それ以外の音楽性などのおなじみの要素を、一回捨てるという選択も必要だったんじゃないかと思っています。着慣れた服を一度脱ぎ捨てて新しい服を纏うような形で、生まれ変わる。すごく勇気のいることだし変わることへの恐怖心もあるんですけど、そこに立ち向かっていこうと。そういう意味で、それぞれカラフルな髪にしてみたり、衣装のテイストもがらっと変えています。

ーー新ビジュアルが公開された日は、「プリズどうしちゃったの?」とSNSが大騒ぎで。

森崎:あの日にグループ名がTwitterのトレンドに入ったと聞いたんですけど、今までいくら自分たちで“今日のパフォーマンスは上手くいった”“今回の作品はすごく出来がよかった”と思っても、騒がれるほどではなかったですから。何かしら僕らを気にしてもらっているのであれば、あとは僕らの頑張り次第じゃね? って純粋に思えたので。これから勝負を仕掛けるという意味で、そのスタートがみんなの心に引っかかったというのはいいことだと思っています。

福本:長らくメンバーの入れ替わりや大きな変化がなかったこともあって、“安定のプリズ”と言われてきましたけど、自分としてはそれをプラスの意味だとは思っていなくて。ずっと現状維持のままでいたのかなって思うんですよね。今後はコンセプトやメンバー編成についてはブレないことが大前提としてありつつ、それ以外の要素は不安定なくらいがちょうどいいのかなと思ってます。安定の立ち位置に行くのは10年、20年早いんじゃない? って。

島田:たとえその反応が「ピンクの髪とかキモい!」であっても、それが新体制の僕らに興味を持ってくれる入り口になるなら。新体制になるにあたってこれまでの自分たちを振り返って、変わろう! という決断をした結果なので、今は前向きな気持ちです。

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森崎 ウィン
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ーーピンクや赤い髪の方々に言われると、説得力がありますね。アルバムタイトルにはどういう意味が?

森崎:タイトルは誰もが知るあのフランケンシュタインのことなんですけど、“復活”とか“生まれ変わる”という意味を込めたものです。この7人になって、グループとして新しく生まれ変わるということで。アルバム全体のコンセプトとして軸になっているのは“目で見る音楽”。ビジュアル面を含めて五感を刺激するような音楽を届けようと。アー写はもちろんアルバムジャケットや、まだ完成していないですけどMVもぶっ飛んだ感じのものになると思います(※取材は3月)。

ーーネイティブに近い英語を操れるウィンさんがメインボーカルだからこそ実現できたことでもあると思いますが、今作は全曲英語詞になりました。

森崎:今後のプリズが目指す目標の一つとしてアジアツアーがあるので、その目標に向けて、1人でも多くの人が聞いたときになじみのある全世界共通言語の英語を使おうということになりました。世界のいろんなアーティストと仕事しているJeffさんから「せっかく英語で歌える人がいるんだから、英語でやっていこうよ」「日本でトップを目指すよりも、世界でトップを目指そうよ」と背中を押されたこともあって。

ーー音楽性もファンクやドゥーワップなどレトロモダンテイストの楽曲が多かったのがEDM寄りに変化しましたが、メンバーのみなさんとスタッフのみなさんの間でどういう話し合いがあったんでしょうか。

森崎:今までの曲にももちろん大好きな曲がたくさんあるんですけど、“目で見る音楽”となれば、僕らのCDの一つ一つの音をより立体的に聴かせたい。力強さと密な感じを兼ね備えたダンス&ボーカルグループらしいサウンドにしたいというのは前から考えてきたことでもあったんですが、Jeffさんは細かいことを言わなくてもそういう曲を上げてきてくださるんです。深く言葉を交わさなくても見えているもの、聴こえている音、目指しているところが一緒だったのかもしれないなと。

ーーグローバルな視点で音作りができるJeffさんを迎えたこのアルバムですが、リード曲の「DANCE」にはこれまでにない爆発力がありますね。

島田:リード曲ということで、わかりやすくアルバムの世界観を表現したものになっています。具体的には2019年の(マイケル・ジャクソンの)「スリラー」的な、“デジタル和サイケ”みたいなものをイメージしているんですけど、こんな風に個性の違うメンバーが4人いたところにさらに個性の強い3人が加わって、お互いの個性をぶつけ合いながら自分を表現していく、みたいなストーリーがありますね。

森崎:アルバム全体を通して、“自分たちのコンプレックスに向き合う”という裏テーマがあるんですよ。自分たちが抱えているコンプレックスとどう向き合っていくかということが課題でもあって、曲やMVの中にもそういう部分が描かれていると思います。

PRIZMAX 『DANCE』 MV

ーープリズのみなさんといえばリア充集団的なイメージがあって、正直コンプレックスというのはあまり感じなかったですけど。

島田:いやいや、それぞれいろいろありますよ?

ケビン: 今回は一人一人のいいところと悪いところが、衣装にもデザインされているんですよ。たとえば僕は真面目すぎるイメージで見られがちなので、1つでいいタイをわざわざ2つ結んでいて。でも上着は炎の柄で、その生真面目さを燃やしてとっぱらっていこう! みたいな。

森崎:僕は映画で世界に出て行ったので、最前線で戦っている戦士というイメージで、上着は軍服みたいなジャケットなんです。でも中身はマジくそ繊細でガラスのハートなんで(笑)、インナーでハート柄やレディースのブラウスを組み合わせたりしていて。

      

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