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CYNHNが生み出した燃えあがるような“青” 初ワンマンで見せたヴォーカルグループとしての真骨頂

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 CYNHN(スウィーニー)の6人組が、初めてのワンマンライブでヴォーカルグループとして真骨頂を見せたのは、13曲目に配された「はりぼて Remix」という楽曲だった。これは、ロックナンバー「はりぼて」をリミックしたもので、オルタナティブR&Bのようにボイスをサンプリングしているトラックは音数も少なく、6人の歌声が生々しいまでに響いた。サビはゴスペルを聴いているかのようだ。

 2月24日、下北沢GARDENで開催されたCYNHNの初のワンマンライブ『Link to Blue』は、6人の成長をはっきりと体感させるものだった。チケットは1か月以上前にソールドアウト。人がこれでもかと詰まった下北沢GARDENを眺めながら、当日券を出せなかったことにも納得した。

 CYNHNは、2017年6月25日から活動してきたグループ。2016年末にジョイサウンドとディアステージによるオーディションで選ばれた6人によって結成された。グループ名はロシア語で「青」を意味する。

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崎乃奏音
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 私がCYNHNに初めて会ったのは2017年1月のことだ。そのときの彼女たちはグループ名もない、崎乃奏音、桜坂真愛、綾瀬志希、百瀬怜、月雲ねる、青柳透の6人だった。「私たち、なんでもできます!」と言っていたような気がするし、「大丈夫なのだろうか」と思った記憶がある。彼女たちが大丈夫だったことは、2017年11月の『FINALegend』でのデビュー以降の急成長ではっきりとしていく。

 『Link to Blue』では、センター曲(ソロ曲)が多く披露された。その光景を下北沢GARDENで見ながら思いだしたのは、同じ会場で2018年4月28日に開催されたフィロソフィーのダンスの定期公演の2部ゲストにCYNHNが出演したときのことだ。あの日のCYNHNもセンター曲を多く歌っていた。しかし、同じヴォーカル重視のユニットではあるが、キャリアの違いゆえにフィロソフィーのダンスの実力は圧倒的。後にCYNHNのディレクターの山田裕一朗が「ボコボコにされる覚悟で出て、ボコボコにされたライブだった」と述懐していた。

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 あれから1年弱。『Link to Blue』には、フィロソフィーのダンスの十束おとはの姿もあった。CYNHNの魅力にいち早く注目し、定期公演のゲストに招いたのは彼女だ。『Link to Blue』の開演前に十束おとははつぶやいた。「勝手にエモくなってる」と。そしてステージ上には、約1年前の下北沢GARDENのときよりもたくましくなったCYNHNの姿があった。あの頃よりも彼女たちは自信に満ちあふれている。

 『Link to Blue』は、CYNHNのこれまでの足跡を振り返る映像で幕を開けた。1曲目はデビュー曲「FINALegend」。百瀬怜はこの曲で〈できるかな? アイドル〉と歌う。CYNHNがまだ完全にヴォーカルユニットとは定義されていなかった時代独特のまばゆさを残している楽曲でもある。

 センター曲では、桜坂真愛が歌う、1970年代の歌謡曲を彷彿とさせる「くれーるクレーン」が秀逸だ。綾瀬志希による「Sing and Treat」の熱唱も耳に残った。

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