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冨田ラボ、豪華ゲストとステージで共演 ボーカリスト/ラッパー招いた単独公演を振り返る

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 今年で活動15周年を迎え、10月にはおよそ2年ぶりの最新作『M-P-C “Mentality, Physicality, Computer”』をリリースしたた冨田ラボが、11月2日に東京・マイナビBLITZ赤坂にて単独公演を開催した。

 この日の公演は、Ryohu(KANDYTOWN)やchelmico、長岡亮介(ペトロールズ)ら、『M-P-C “Mentality, Physicality, Computer”』に参加したボーカリスト/ラッパーのほか、安部勇磨(never young beach)や高城晶平(cero)、bird、堀込泰行といった、冨田の過去の作品で共演を果たした豪華ゲストが次々に登場し、ボーカル/ラップを披露していくという内容だった。

 定刻になると客電が落ち、まずは冨田が1人でステージに登場。ブレイクビーツに合わせてシンセを奏でる。「今日は、ほとんどノンストップでお届けします」と挨拶をすると、会場からは大きな拍手が上がった。続いてバンドメンバーの平陸(Dr)、鈴木正人(Ba)、樋口直彦(Gt)、Meg(Cho)、ツヤトモヒコ(Cho)が加わり、力強いリズム隊と軽やかなカッティングギター、洗練された男女混成ハーモニー、そして冨田によるキッチュな音色のシンセが心地よく溶け合う。緩急自在にテンポチェンジを繰り返しながら、メドレーのように展開していくインスト曲を奏でた。

 肩慣らしのようなアンサンブルが終わり、早速ゲストボーカル/ラッパーを迎えるコーナーに。最初に登場したのはKento NAGATSUKA(WONK)で、ステージ狭しと動き回りながら、まるでオーディエンスに語りかけるように「Let it ride」を歌い上げた。続いてchelmicoが「アルペジオ」で、軽やかなラップを披露する。お揃いのTシャツを違った着こなしで個性を見せる2人の、息の合った掛け合いも見事だったが「人力トラップ」とでも言うべき強靭なアンサンブルを奏でるバンドにも圧倒された。

安部勇磨(never young beach)

 ちょっと照れ臭そうに登場したネバヤン安部が、細野晴臣にも通じる低い歌声を発した途端、会場の空気が一変したような気がした。「雪の街」の切ないメロディに合わせてミラーボールが煌びやかに回りだし、オーディエンスからはため息が漏れた。

「それではここで、スロウな曲を」

 冨田のMCに導かれ、登場したのはNaz。本作『M-P-C』の先行シングル「OCEAN」にも抜擢され、デビュー前にも関わらず大きな注目を浴びている18歳の現役女子高生シンガーだ。最初は若干緊張気味だったものの、その小柄な体からは想像もつかないような、ハスキーかつソウルフルな歌声を披露。抑揚たっぷりの複雑なメロディを見事に歌い上げた。

Naz

 続くものんくるの吉田沙良が、透明感のある歌声で「緩やかな毒」をしっとりと歌うと、「じゃあ少しずつ上げていきますか」と冨田。歯切れ良いアコギのカッティングに導かれ、バンドの演奏が徐々に熱を帯びていく中、「こんばんはー! AKIOでーす!」とハイテンションで登場したのはシンガーソングライターのAKIO。ステージの端から端まで動き回り、冨田におどけて会釈をするなどサービス精神全開だ。2003年のアルバム『Shipbuilding』ではハナレグミが歌っていた「眠りの森」を、ファルセットや地声を巧みに使い分けたシルキーボイスで聴かせて、フロアを魅了した。

 早くもステージは後半戦に。CICADAの城戸あき子が「鼓動」を歌い、まるでゴスペルのような分厚いコーラスが次々に重なっていく。続いて七尾旅人が青い傘を差してステージに現れ、その名も「rain on you」をスモーキーに歌い上げる。愛おしさとリスペクトが入り混じったような、なんとも言えない笑顔で冨田が見つめる中、七尾は柵伝いにフロアへと降りていく。ファンと手を繋ぎ支えてもらいながら後半を熱唱すると、会場からはひときわ大きな拍手が湧き上がった。

 オリエンタルな旋律が美しい「荒川小景」を坂本真綾が、メロウでファンキーな「パスワード」を長岡亮介が披露すると、いよいよラストスパート。『M-P-C』では“語り部”のような役割を担っていたRyohuが、表題曲をラップし、最後はceroの高城晶平が「ふたりは空気の底に」で締めくくった。

      

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