星野源、『映画ドラえもん』主題歌は“みんなを繋ぐ歌”に 『ANN』での発言から聴きどころを考察
“星野源が担当する『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌のタイトルは「ドラえもん」”と発表された時、ファンの間からは喜びと驚きの声が上がった。これまでも様々なサプライズでリスナーを喜ばせてきた星野にとっても、国民的作品である『ドラえもん』の主題歌を務めることは喜びと同時に驚き、そして多少のプレッシャーもあったのではないだろうか。
1月16日放送の『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)では同楽曲のフルバージョンが初オンエアされ、楽曲への思いも語られた。「ドラえもん」というタイトルに決まったのは曲をオファーされ、台本を読んだ時。星野は「恋」同様、タイトルはこれしかない、“絶対やばい”という確信めいたものを感じ、ワクワクしながら曲を作ったと振り返った。
楽曲を聴いてみると、間奏に「ぼくドラえもん」(『ドラえもん』テーマ曲)をアレンジして挿入したり、冒頭に“少しだけ不思議”と入れるなど(藤子・F・不二雄はSFを「SUKOSHI FUSHIGI」としていた)遊び心溢れる歌詞が散りばめられていたり……「ドラえもん」というタイトル以外考えられないのでは、と感じるほど作品への愛とリスペクトが溢れている。
さらに星野は『ドラえもん』について、以下のように語っていた。
「どれだけすごいことが起きても、どれだけファンタジーになっても、どれだけ冒険をしても、今僕たちが日本で生きているっていう生活から、絶対に足を離さないところがすごくかっこいいと思います」
星野の楽曲にも、身近な生活にある幸せを描いているものが多い。多くの人から愛され、「恋」が国民的人気を得ても、彼が書くのは地に足のついた歌詞だ。そして、「どんな人も仲間はずれだと思わない」という言葉からは「恋」や「Family Song」を思い浮かべた。様々な恋愛の形、新しい家族の形を歌った両曲には、まさしく“誰も仲間はずれにしない”という星野の思いが感じられる。