亀田誠治といきものがかり、Bメロの重要性を解説 「風が吹いている」の曲構造も紐解く
音楽プロデューサーの亀田誠治がJ-POPのヒット曲を分析するテレビ番組『亀田音楽専門学校 SEASON 3』(NHK Eテレ)。1月7日放送分では、いきものがかりをゲスト講師に迎え、「J-POP誕生〜胸キュン革命の誕生〜」をテーマに講義を行った。
冒頭、亀田は1988年〜1993年の売り上げトップ10のシングル作品を紹介し、1988年にFM放送局のJ-WAVEが開局。日本の曲を流す際にジャンルを表す言葉が必要になり「J-POP」という言葉が生まれたと話した。また、亀田は1988年を境に、日本のヒット曲に変化が生まれたともいう。1988年以前の寺尾聡「ルビーの指輪」やチェッカーズ「ジュリアに傷心」、瀬川瑛子「命くれない」などはマイナー(短調)曲であり、1988年以降の光GENJI「パラダイス銀河」やプリンセスプリンセス「Diamonds」、B.B.クイーンズ「おどるポンポコリン」などはメジャー(長調)曲だと説明した。
ポジティブ宣言
亀田は、「J-POPと呼ばれるようになった1988年以降はとにかく明るい曲です」と話し、「時代と環境の変化が影響していると思う。“カラオケボックスブーム”、“昭和から平成へ”。新しいことに動いていく、社会的な動きがあったんだね。“日本人初の宇宙旅行”だったり、希望に満ち溢れていくわけ」と時代の変化についてコメントした。
亀田は「おどるポンポコリン」がヒットした理由の3要素として、「四つ打ちのダンスビート」「リフレイン」「口に出したくなるフレーズ」が盛り込まれていると解説。「おどるポンポコリン」は“最高性能のポジティブソング”だと述べ、同楽曲を作曲した織田哲郎はVTRで「1分くらいで作った曲なんですよ」と明かし、「なんで四つ打ちをやっていたかというと一番それが人が踊りたくなるから」とコメントした。