AnalogfishとHINTOによる『アナログヒント2015』 2組の絆が可視化された渋谷公演レポ
AnalogfishとHINTOによるコラボレーション・ツアーの最新版『アナログヒント2015』の渋谷公演が、7月9日に東京・渋谷TSUTAYA O-Westで開催された。
同ツアーは、HINTOが前身バンドであるスパルタローカルズ時代から交流しているAnalogfishとともに行ってきたもの。2011年から2013年にかけて実施してきたイベントの最新形だ。
まずはそれぞれのバンドが演奏し、最後に2組が登場して大団円…かと思いきや、いきなり2バンドによるセッション「NIGHTMARE BELIEVER」からライブがスタート。その後、Analogfishは一度ステージを去り、残ったHINTOが「アットホームダンサー」を披露した。2曲目は菱谷昌弘の細やかなハイハット捌きが目を引く「バイトさん」、3曲目に伊東真一のドリーミーなイントロギターと、安部コウセイのしっとりとしたボーカルが印象的な「バブルなラブ」と続け、MCでは安部コウセイが「アナログヒントはずっと続けたいと思っている」と、同イベントの意義を述べていた。
その後、4曲目には内向きな男の心情を歌った新曲「かるま」を演奏し、5曲目はCHAGE&ASKAの「YAH YAH YAH」をカバー。これが見事にバンドの雰囲気にハマっており、観客にはサビ前までカバー曲だと気付かなかったと思われる反応が多く見られた。同曲を披露したあと、安部コウセイは観客の盛り上がりに「こりゃ方向性変えないといかんかもね」と冗談交じりに述べ、6曲目「はんぶんゾンビ」へ。伊東真一がステージ中央でギターをハードに弾きまくると、ファンからは大きな歓声が上がった。
7曲目「マジックタイム」では先ほどと打って変わり、伊東のギターはクリーンで清涼感のある音色に。8曲目の「にげる」は、1stフルアルバム『She See Sea』収録の疾走感に満ちたギターロックだ。最後に演奏したのは、Analogfish・佐々木健太郎がリクエストしたというカントリー調の「ひまわりばたけ」。普段は最後に持ってこないような楽曲を演奏するのも、同ライブならではといったところか。