メキシコでは海賊版グッズも流通! 25カ国回ったスカパラが語る、海外フェス&ライブ事情

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デビュー25周年を迎える東京スカパラダイスオーケストラ。

 今年でデビュー25周年を迎える東京スカパラダイスオーケストラは、これまでに世界25カ国でライブを展開してきた、海外進出のパイオニアでもある。音楽ライターの石井恵梨子氏が、彼らのユニークで貴重なライブ&フェス経験談を聞きつつ、スカパラのエネルギーの源に迫る。(編集部)

 毎週末のように音楽イベントが開催される夏本番。出演メンツや客層、利便性やフードコートなどを比較して各フェスの個性を語る音楽ファンは多い。ただ、総じて言われるのは「日本のフェスはクリーン」「海外に比べてもホスピタリティが高い」という話で、果たしてこれは本当なのだろうか。

「間違いないです。日本のフェスが世界一キレイ」と語るのは東京スカパラダイスオーケストラの川上つよし(ベース)。今年でデビュー25周年、これまで世界25カ国でライブを行ってきたバンドだから言えることだ。

「たとえばフジロックはグラストンベリーを手本にしていると言うけど、あっち行くとびっくりしますよ。トイレは男女ともにその場でするのが当たり前。ゴミだって分別どころか、誰もゴミ箱に捨てないんだから。環境はやっぱり日本が一番いい」(谷中敦/バリトンサックス)

「ビールでも卵でも、盛り上がると何でも投げるっていうのがオランダの田舎のフェス。歩いてて何か踏んだと思ったら注射器だったのはスイスですね(笑)。逆にスノッブすぎて驚くのは米国最大のフェスと言われるコーチェラで、楽屋はハリウッドのセレブだらけ。国によって全然違いますね」(川上)

 英米のみならず近年はメキシコでも爆発的な人気を博すスカパラ。中南米に行けば勝手に作られた海賊版グッズの多さに驚き、ハンガリーやスロバキアなど東欧を回れば、予想もしなかった出来事に遭遇することも。

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