SIAM SHADE・NATCHINらが“覆面バンド”結成 その奇抜なヴィジュアルの意図とは?

 そこから2人のメンバー探しの日々が始まり、若く才能溢れるmi-yaとAct.に出会った。様々な年代の様々なシーンで活躍してきたメンバーにしかできない音楽が期待される21gだが、発表されたばかりでまだまだ謎の多いこのバンドの見どころは、一体どこにあるのだろう。

 「若いアーティストに、俺が見た景色、それ以上のものを見せてやりたい」と、これまで日本の音楽の最前線で活躍して経験値を積んだNATCHINは言う。彼のプレイは技術が高く安定感がありながらも、エモーショナルな側面を持つ。そして激しくギターを弾き倒したかと思えば、ピアノでは繊細なメロディを表現するという二面性を持つ、紅一点のmi-ya。長いリーチのしなりから繰り出されるダイナミックな、しかし緻密に計算されたオリジナルのドラミングを披露するAct.。

 「そんなメンバーの演奏で、俺も自分にしか表現できないメッセージを歌っていきたい」とGenoは続ける。彼の歌は自身の熱い想いを叫んでいるようにも聴こえる。これまで激しいサウンドに乗せて歌ってきた彼が、21gでどのような変化を遂げるのか、新しいバンドの醍醐味として注目していきたい。

 21gというのは人間の魂の重さといわれている。人は死を迎えたとき生前より21gだけ減るらしい。彼らはどのように魂を使うのか、今後の活動を見守っていきたい。
(文=佐藤優香)

21g公式ホームページ

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