『恋は闇』“設楽”志尊淳が明かした“みくる”齋藤飛鳥の過去 ミステリー色濃くなる展開に

“ホルスの目”の真実へとたどり着いたのか、「犯人は設楽貫路ではない」と小峰(白洲迅)に電話で話し、向葵(森田望智)が働く病院で聞き込みをしていた大和田(猫背椿)。しかしその直後に彼女は遺体となって発見される。まさしく同じ制作チームの『あなたの番です』(日本テレビ系)を彷彿とさせる急展開から幕を開けた、5月28日放送の『恋は闇』(日本テレビ系)第7話。ここまでは“恋愛ミステリー”として、2つのジャンルが良き塩梅を保ちながら進んでいたが、ドラマも終盤となればそろそろ“正解”へ近付いていかなくてはならない。今回から一気に、“恋愛”以上に“ミステリー”としての色が濃くなりはじめた印象だ。
大和田の突然の死を前に、取り乱す小峰だったが、彼女が死の直前に“ホルスの目”の被害者たちの共通点を見つけていたことを知る。それは全員が同じ病院で半年以内に人間ドックを受けていたということ。さらに大和田が愛用していた捜査ノートがなくなっていたことから、大和田を殺害したのは“ホルスの目”の犯人であると確信を持つ。一方で、小峰と同様、設楽(志尊淳)への疑念を拭いきれないでいる万琴(岸井ゆきの)。すると設楽は、みくる(齋藤飛鳥)のことも含め「聞きたいことを全部話すよ」と万琴に告げるのである。

万琴に訊ねられて設楽が話した内容を整理すれば、まずみくるは母親が異なる妹であるということ。設楽が幼い頃、父・貫路(萩原聖人)が家を出ていった後に家に連れてこられ、母・久美子(紺野まひる)はみくるを存在しないもののように扱い、それに見かねた設楽はみくるを連れて2人で暮らしはじめたという。前回のエピソードで、自ら10年前の母親の事件を“ホルスの目”の序章として記事にしていた設楽。おそらくそこには記されていないだろうが、設楽は久美子がみくるに“何もしなかった罪”を許していない、すなわち、殺害するに足る動機があったことが一旦ここで示されたことになる。

とはいえその流れで、万琴は次々と設楽に聞きたかったことを訊ねていく。採血の練習、ホスト時代の奇妙な言動、冷蔵庫に入っていた血液パック。それらすべてに明確な回答が用意されており、設楽=ホルスの目の犯人説は誤解であったかのようなムードが流れるが、これはあくまで万琴が当人からもらった答えに過ぎない。対照的に周囲の人物たちは設楽への疑念を強めていくし、そのせいで向葵と万琴は口論になってしまう。

そしてどうやら、終盤に描かれた回想から察するに、久美子を殺したのはみくるである可能性が高そう。設楽とみくるの関係は、先述の設楽が話した通りであったとしても、それ以外もすべて本当であるとは限らない。つまりは万琴の見る、恋愛というフィルター越しの設楽の姿は、以前とほとんど何も変わっていない。むしろより盲目的になっているといってもいいぐらいだ。





















