『いつかは賢いレジデント生活』イヨンたちが壁を乗り越える チョン・ジュンウォン人気も

新米医師たちの奮闘を描いたNetflixで配信中のドラマ『いつかは賢いレジデント生活』が、視聴者の心を掴みだしている。韓国での視聴率は、初回3.7%から第8話では6.0%、首都圏で6.4%と増加している。(※1)Netflixの「今日のTV番組TOP10」でも、韓国1位、日本4位(5月7日時点)と継続して視聴する視聴者に加えて、後続組の増加が顕著に見られる。本稿では、第7話、第8話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレを含みます)
ユルジェ病院を舞台に、5人の教授たちの日々を描いた『賢い医師生活』が人気ドラマになったのは2020年のことだった。続編も作られ、主人公たちには「99ズ」という愛称も生まれた。人気沸騰の中、“99ズ”が自給自足生活を送るバラエティ番組『賢い山村生活』も制作された。そんな教授である“99ズ”たちにも新人の頃があったーー。そんな新米医師たちの姿を描いたスピンオフ作品が、本作『いつかは賢いレジデント生活』だ。
主人公を演じるのは、『還魂』『ムービング』で常人離れしたキャラクターを演じてブレイクしたコ・ユンジョンだ。本作では、美貌にフォーカスするのではなく、服装に無頓着で、髪もボサボサで身なりに構わないキャラクターであるオ・イヨンを演じている。イヨンは、日夜仕事に忙殺される産婦人科新米医師だが、性格はぶっきらぼうで愛想がない。借金返済のために働いていて、モチベーションも低かったが、患者と接するうちに変わり始めている。イヨンと切磋琢磨する同期3名は、元アイドルという異色の経歴で患者思いのジェイル(カン・ユソク)、今どきの若者なファッショニスタのナムジョン(シン・シア)、頭脳派だが感情の乏しいサビ(ハン・イェジ)だ。イヨンは、彼女たちを指導する先輩医師のチーム長ク・ドウォン(チョン・ジュンウォン)に絶賛片想いの真っ只中なのだが、ドウォンの気持ちに変化が表れる。
イヨンは、教授たちが手術でいない時に運び込まれた緊急患者のオペを担当することになり、恐怖に直面する。患者は外国人で言葉も通じない。麻酔科医ドンホ(キム・イジュン)、救急医ジュンソク(ソ・イソ)小児科医ムガン(ユ・ヒョンジョン)は、恐怖で涙するイヨンを励まし、一丸となって緊急帝王切開手術をすることになり、イヨンはメスを手に握る。震える手で患者の開腹をするイヨンだが、そこに旅行に行っていたはずのドウォンが現れ、手術を執刀する。教授たちが不在の中で、苦しむ患者と、すでに赤ちゃんの足が出ているという緊迫した状況に、観ている側もハラハラとさせられる。突然の執刀という荒波に立ち向かうイヨンを「頑張れ!」と応援しながらも、どうなるのだろうという中でカッコよく登場するドウォンは、まさにヒーローだ。手術の成功を祝って行われた打ち上げの場でも、ジュンソクやムガンがドウォンのカッコよさについて言及。のちに産婦人科のソ教授(イ・ボンリョン)に手術を褒められたドウォンが、実は泣きそうだったことを明かす。ドウォンも初めてのケースだったのだ。そんな姿をおくびにも見せずに執刀するドウォンの冷静沈着な姿があまりにもカッコよいではないか。ポーカーフェイスのドウォンだが、イヨンに接近するドンホのことを意識する。
手術が成功し、イヨンとドンホは抱き合って喜び合う。その姿を見つめるドウォン。さらに、雨が降る中、イヨンへ傘をさしかけるドンホを目撃するドウォン。イヨンがドンホと食事に行ったとジェイルらから聞かされ、内心穏やかでないドウォン。イヨンの片思いから、イヨンを好きになったドンホというライバルの登場で恋愛が加速していく。
























