『デアデビル』ヴィラン・キングピンはなぜ支持される? ヴィンセント・ドノフリオが語る

『デアデビル』キングピンが愛される理由

 ディズニープラスにて独占配信中のマーベルドラマシリーズ『デアデビル:ボーン・アゲイン』でキングピンを演じているヴィンセント・ドノフリオのコメントが到着した。

 本作は、弁護士とヒーローという2つの顔を持つデアデビルことマット・マードック(チャーリー・コックス)の姿を描いたドラマシリーズ。

 デアデビルの宿敵で、ニューヨークの裏社会を支配するキングピンことウィルソン・フィスク(ヴィンセント・ドノフリオ)は、犯罪王として恐れられる存在である一方で、妻・ヴァネッサ(アイェレット・ゾラー)に対しては、とことん一途で誠実な姿を見せる。そんな2つの素顔を持つキングピンには、ファンの間で共感の声が集まり、親近感を与えるキャラクター性が支持されている。演じるドノフリオも「キングピンを演じる際はまず、『人間として』キャラクターにアプローチし、掘り下げていく」と語っている。

 父親から「嫌なことをされたら暴力で報復する」という教えを叩き込まれたキングピンは、幼少期から暴力の虜に。その人格のまま成長した彼は、表向きは実業家として会社経営や慈善活動に勤しむ反面、人身売買や麻薬取引に手を染める犯罪王として裏社会でその名を轟かせる。敵とみなした相手には容赦なく暴力を浴びせる残忍性と底知れぬ支配欲で周囲を慄かすキングピンだが、ヴィランには珍しくヴァネッサという愛する妻の存在が。彼女に対しては誠実でロマンチストな姿を見せるキングピン。普段は冷静でありながらも、ヴァネッサのことになると途端に狼狽する彼は、本作では2人の間にできてしまった溝を必死に埋めようと足掻いている。

 妻との関係性に悩むキングピンの姿を捉えたシーンについてドノフリオが、「夫婦間の問題を描くシーンは強烈で、とても感情に溢れているんです」と語るほど、素直な感情をさらけ出したキングピンを見ることができる。ヴィランの中でも異彩を放つキングピンという役を演じるにあたり、ドノフリオ自身も、「もっと表面的でリアリティに欠けたキャラクターだったら、演じていて楽しいと感じることはないでしょう。この役を演じる際はまず、『人間として』キャラクターにアプローチします。そして、人生に伴うすべての要素を掘り下げていくんです」とコメント。ヴィランとしての狡猾さや恐ろしさだけではない、思いやりや人とのつながりを感じようとするキングピンの“人間らしい”キャラクター性が、視聴者の興味関心をより一層引き付けているようだ。

■配信情報
『デアデビル:ボーン・アゲイン』
ディズニープラスにて独占配信中
出演:チャーリー・コックス、ヴィンセント・ドノフリオ、デボラ・アン・ウォール、エルデン・ヘンソン、ジョン・バーンサルほか
ショーランナー:ダリオ・スカーダペイン
製作:ケヴィン・ファイギ
©︎2025 Marvel

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