AnimeJapan 2025、規格外の展示だらけで大興奮 実物大ガンダムやヒーローパネルが勢揃い

AnimeJapan 2025現地レポート

 作品として目立っていたのが『鬼滅の刃』だ。アニプレックスが自社ブースの前に木造を模した『鬼滅の刃』単独のブースを出してキャラクターを見せ、映像を流してこれから始まる『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』や、これまでのシリーズをまとめた『鬼滅シアター -「鬼滅の刃」特別編集版 劇場上映-』に向けて改めてシリーズをアピールしていた。

『鬼滅の刃 柱稽古編』アトラクション

 『鬼滅の刃』シリーズを製作しているアニメスタジオのufotableもブースを出展。『柱稽古編』に登場する柱たちが、来場者に稽古を付けるような雰囲気を再現して、大石を転がしたり甘露寺蜜璃と腕相撲をしたりといった5つのアトラクションを用意して、来場者が立派な鬼殺隊隊員になるよう鍛え上げていた。

 単独の作品では『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』を大きくアピールするブースもあって、入場口の真正面に鹿目まどかと暁美ほむらがそれぞれ天使と悪魔のようなスタイルで大きく飾られ、来場者の目を奪っていた。ブースでは映画の限定前売り券も販売。日に日に高まる最新作への関心が、劇場版最新作の公開で一気に爆発するのはいつになるかが気になるところだ。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』展示

 配信系のブースとしても、『ムーンライズ』のNetflix、『RINGING FATE』のbilibiliなどが登場。ディズニープラスは杏里の主題歌とともに記憶に残るアニメ『キャッツ・アイ』のリメイクを出展。また、女性に圧倒的な人気を誇るモバイルゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』のアニメ版となる『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』を10月から配信開始する予定で、ブース内にキャラクターのパネルを立てて大々的にアピールしていた。

『キャッツ・アイ』展示
bilibiliブース

 ユニークなところでは、農業機械を製作しているヤンマーが、アニメ『未ル わたしのみらい』を作ったことでAnimeJapan 2025にブースを出展。アニメのキャラクターたちがラッピングされた“痛トラクター”を展示してアニメにかける心意気を示していた。ヤンマーと言えば「ヤン坊マー坊天気予報」がアニメを使ったCMをして知られていたが、約10年前に終了。「この後、若い人のヤンマーの知名度が下がってしまった」(長屋明浩取締役)ことからアニメの力でブランド価値の向上を目指した。

『未ル わたしのみらい』展示

 アニメで引きつけるという点では、『マクロス』シリーズの河森正治が4月13日に開幕する2025大阪・関西万博でシグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」のプロデュースを手がける。AnimeJapan2025のサテライトブースではこの展示に関する情報を紹介。「いのち球」やマスコットキャラクター「ミャクミャク」を河森が変形させるためにレゴで試作した模型などが展示され、アニメファンを万博へと誘っていた。

河森正治がレゴで製作したミャクミャク

 アニメの舞台となる場所を描くのが背景美術。美術背景スタジオである美峰が、新海誠監督の『すずめの戸締まり』などを制作したコミックス・ウェーブ・フィルムと資本提携したことで、同社ブースにも出展して、関わった作品の美しい背景美術を展示していた。『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』や『新機動戦記ガンダムW』といった作品で、絵の具によって紙に描かれた背景美術を目の当たりにすることで、人の手がアニメの世界をどのように生み出しているかが分かる展示となっている。

コミックス・ウェーブ・フィルムのブースに展示してある、美峰による背景美術

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「レポート」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる