松坂桃李主演『逆賊の幕臣』は令和的大河の新潮流に 安達奈緒子本来の社会派気質を発揮?

『逆賊の幕臣』安達奈緒子の社会派気質発揮?

 さらに大河ドラマ初主演となる松坂桃李については、同世代の俳優たちとも比較しながら期待を述べた。

「いま放送中の『御上先生』(TBS系)もそうですが、視聴者にとっては松坂桃李さんが出るということ自体が、その作品が信頼に値するレベルになっているのだと思います。池松壮亮さんや山田孝之さんなど、ある程度キャリアが成熟した俳優だからこそ出せる唯一無二の魅力があるのですが、松坂さんは2019年の映画『新聞記者』あたりから“ベテラン”の風格を持つ俳優になったと思います。2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主演は仲野太賀さんですが、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)などに出演していたような世代の俳優が、いま脂の乗った俳優としてどんどん活躍しはじめていると思います」

 『べらぼう』が放送開始当時の否定的な意見を覆しているように、近年の大河ドラマには新たな風が感じられる。『逆賊の幕臣』もその潮流に位置するものとして、大河ドラマに新たな歴史を刻む作品になりそうだ。

■放送情報
大河ドラマ『逆賊の幕臣』
NHK総合にて、2027年放送
2026年夏、クランクイン予定
主演:松坂桃李
脚本:安達奈緒子
制作統括:勝田夏子
演出:西村武五郎

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