松坂桃李「30代最後の作品に」 大河ドラマ『逆賊の幕臣』への揺るぎない覚悟

2027年のNHK大河ドラマが『逆賊の幕臣』となることが発表された。主演を松坂桃李が務め、脚本をNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』、『きのう何食べた?』(テレビ東京)などの安達奈緒子が手がける。

松坂が演じるのは、幕臣・小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)。“勝海舟のライバル”と言われた男で、日本初の遣米使節となって新時代の文明を体感し、新しい国の形をデザインした江戸幕府の天才だが、明治新政府に“逆賊”とされ歴史の闇に葬られた“敗者”=幕臣の知られざる活躍を描く。
NHK放送センターで開かれた制作・主演発表会見には、松坂、安達、制作統括の勝田夏子が登壇。緊張した面持ちの松坂は、14年来の付き合いとなる信頼するチーフマネージャーから告げられた大河の主演という大役に驚きと不安を滲ませながら、勝田、安達との会話を重ねるごとに、この2人が生み出す『逆賊の幕臣』という作品に自分も参加したいとワクワクしていったという。「日曜日にこれが放送された後に、月曜日の憂鬱な登校や出勤で少しでも体が軽くなるような、そんなエンターテインメント作品になると確信しております。僕はこの仕事を始めて16年ぐらいとまだまだ短いですけれども、後輩・同期からもらった刺激、そして先輩からもらった教えや学び、いろんな作品に携ってきた経験、知識。全ての引き出しを開けてこの作品に注ぎ込む、30代最後の作品にしようと思っております」と松坂は2年後を思い描きながら、現時点で俳優人生の集大成となる役になることを最初の挨拶で伝える。

脚本の安達も「大河ドラマで幕末を描かせていただけるというのは大変光栄なことだと思っております。この時代を扱うということに対する緊張と畏怖と、身の引き締まる思いでおります」と緊張した様子で挨拶をする。『おかえりモネ』をはじめ、“優しい作品”の脚本家というイメージのある安達だが、最近は歴史や政治について自分自身が向き合ってきたのかを考えることが多くなってきたと明かし、好みでもある政治劇を「真正面からやってみたいと思っております」と宣言した。




















