中山美穂さんは常に“テレビの中”にいた 記憶に残り続ける『Love Letter』と『眠れる森』

中山美穂さんは常に“テレビの中”にいた

 最後に成馬氏は「まだまだこれからだったのに」と早すぎる死を惜しんだ。

「今って、ファンとアイドルが一緒に年をとっていく時代だと思うんです。例えば小泉今日子さんや薬師丸ひろ子さんは、宮藤官九郎さんのドラマに、アイドル時代のイメージをうまく反映した大人の女性役として出演することで新境地を切り開いた。中山美穂さんも、アイドル時代から応援しているファンの方がたくさんいて、今は作り手の側に回った方も大勢いたので、80〜90年代のイメージを反映した役に起用したいと考えている方も多かったと思います。そんな、今の中山さんだからこそ演じることができた役が、ドラマや映画で観れなかったことが、ただただ悲しいです」

 美しく、多くの人が憧れた“時代の象徴”である中山さんの早すぎる死が悔やまれてならない。

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