『ACMA:GAME アクマゲーム』間宮祥太朗と吉川晃司の“親子対決”が決着 物語は劇場版へ

『アクマゲーム』照朝と清司の親子対決が決着

 尊敬し、ずっとその背中を追いかけてきた父・清司との決定的な考えの違いを見せつけられ、もはやそれは修正不可能だと悟った照朝が、幸せだった家族との思い出の象徴であるモグモグチョコを食べながら涙を流しながらも戦い続ける。仲間の命と想いを背負いながら。勝ち負けを超えて自分のことを信じてくれる仲間を得られた照朝は、絶望に打ちひしがれているだけの清司よりもやはり強い。

 対戦相手とはいえ、清司も照朝がそんな仲間を得て、そして鍵を破壊することで自身と同じく争いのない世を目指そうとしていることが甘っちょろくも感じられる一方、眩しく、そして心強く映ったことだろう。どこか自分が負けて安堵しているところもあり、その運命を受け入れているようにも見えた。「あんたを鍵の呪縛から救ってやる」と言う照朝は、父親との間に横たわる“分かり合えなさ”を超えて、それでも彼を見捨てまいとする優しさが光っていた。

 最後の最後、清司は答えを外してしまうものの、かつて奇跡や希望を信じていた自分が確かにいて、その存在が今なお変わらず照朝の中で生き続けていることに安心し、そこにこそ希望を見たのではないだろうか。

 カンボジアから始まった本作が、ついにまた舞台をカンボジアに戻し映画化される。壮大なスケールの本作、自宅のテレビで毎週連ドラとして追うよりも、大スクリーンでその世界に没入する方がしっくりきそうな気もする。照朝は今度こそ、争いの元になる全ての悪魔の鍵を破壊できるのか。潜夜(竜星涼)がその旅に同伴することは明かされているが、初(田中樹)や悠季(古川琴音)が次なる展開にどう関わってくるのか楽しみだ。

■配信情報
日曜ドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』
TVer、Huluにて配信中
出演:間宮祥太朗、田中樹、古川琴音、竜星涼、嵐莉菜、増田昇太(s**t kingz)、福山翔大、坂口涼太郎、桐山漣、橋本じゅん、小澤征悦、吉川晃司ほか
原作:『ACMA:GAME』原作:メーブ、作画:恵広史(講談社『週刊少年マガジン』)
脚本:いずみ吉紘、谷口純一郎
演出:佐藤東弥、狩山俊輔、松田健斗ほか
チーフプロデューサー:松本京子
プロデューサー:藤村直人、岩崎広樹、後藤庸介、大庭佑理(AX-ON)、本多繁勝(AX-ON)
音楽:菅野祐悟
VFX:デジタル・フロンティア
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/acmagame/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/ntv_acmagame
公式Instagram:https://www.instagram.com/ntv_acmagame

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