『ブギウギ』演出陣もキャスティングに絶対の自信 澤井梨丘&又野暁仁、起用の意図を聞く

『ブギウギ』キャスティング意図を聞く

 鈴子の父・梅吉と母・ツヤを演じるのは柳葉敏郎と水川あさみ。大阪府出身の水川が淀みなく撮影に入る一方で、柳葉はかなりのレッスンを積み、“大阪のノリツッコミ”の世界に没頭。柳葉本人と制作陣で話をしながら、梅吉のキャラクターを組み立てていったという。

 福井は「梅吉は朝ドラのお父ちゃん像にややありがちな“へなへなのお父ちゃん”ではあるけれど、懐が深い。“義理と人情”というのが1つのキーワードとして出てきますが、人情話を体現していただく上でも、へなちょこながらもしっかりと愛情を持って娘を育てていくお父ちゃん像にしていこう、と話をさせていただきました」と柳葉へのリクエストについて語る。

 一方、泉並は「梅吉さんは可愛らしいというか、すごく人間味があって共感できる。勝手ながら、(脚本の)足立さんを投影してるように思ってしまうときがあります」と、愛すべきキャラクターへの想いを明かした。

 また、水川演じるツヤについて、福井は「お母ちゃんとして、どんなことがあっても、子どもの存在を否定することなく認めてあげる、受け止めてあげる、ということが一番大きい」と述べ、「第1週、第2週目あたりの鈴子に対する目線、育て方が今後もキーポイントになる」と説明。

 さらに、「ゲラゲラ笑うのが福来スズ子の一番わかりやすいキャラクター表現だと思いますが、それはやっぱりこのお母ちゃんがいるから。水川さんには、とにかく大口を開けて笑ってくださいとお願いして、エネルギッシュに演じていただきました」(福井)、「ツヤさんの撮影が一区切りついたときに、そのシーンに出てなかった人も含めて、はな湯の常連たちが集まったんですよ。ツヤさんは、家族だけじゃなくてあの小さな町をまとめる肝っ玉母ちゃんだったんだと、あらためて感じました」(泉並)とそれぞれ語った。

 今後の展開について、制作統括の福岡利武は「本当に豪華で、観ていて楽しくなるような歌のステージ、踊りのステージが1つの見どころ」とし、「実際の笠置さんも本当に人情深い方。いろんな人と助け合いながら、いろんな人との濃い関わりの中でドラマが進んでいく」と話す。

 物語は今日の放送を終えて第2週へ。鈴子に、今後どんな試練が待ち受けているのか。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
写真提供=NHK

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