『ノキドア』“バディ”が板についた松村北斗&西畑大吾 仲睦まじい関係性は作品外でも

『ノキドア』バディが板についた“ほくだい”

「俺たちに解けない謎はない」

 毎週土曜夜に清々しいフレーズがSNSのタイムラインを踊るオシドラサタデー『ノッキンオン・ロックドドア』(テレビ朝日系)。いよいよ9月23日に最終回を迎える。

 SixTONESの松村北斗が演じる「不可能(HOW)」専門探偵・御殿場倒理と、なにわ男子の西畑大吾が演じる「不可解(WHY)」専門探偵・片無氷雨が、共同経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」を舞台に様々な事件に立ち向かってきた。共にアイドルとして、俳優としても活躍する2人。ドラマ初共演でありながら、役柄も相まってバディ感が増している。

 7月29日には初のインスタライブを行った2人。先に入った松村は、顔にエフェクトをかけながら「来ないじゃん」「どうしたんだ大吾」と西畑の登場を待っていた。ほどなくして登場した西畑は、すかさず「何してるんですか!」とツッコミ。松村が顔を少しずらすとポスターの写真にエフェクトがかかり、それを見た西畑は大きな口を開けて爆笑するなど、のっけから仲睦まじい関係性が伝わってきた。

 配信では、堤幸彦監督からのムチャぶりを浴びた者同士ならではの会話を繰り広げたほか、改めて作品の仕上がり、テンポの良さについて感動していた。さらに、2人とも“ノキドア”スタッフTシャツで登場し、揃ってシルバーの華奢なネックレスを合わせるまさかのリンクコーデにバディを感じさせた。

 倒理と氷雨は、不可能と不可解というそれぞれの得意分野を尊重しながら、わずかな手がかりを頼りに推理し、様々な事件を解決へと導いていく。倒理は推理を巡らせる際、頭の中を整理するように話すのだが、なかなかの長セリフであってもテンポとスピード感を保ったまま。時にはやる気を無くしたり、荒ぶったりするあたりが、予測不能の天才肌であることをよく表していた。

 一方の氷雨は、穏やかな雰囲気ゆえ、時には助手に見られてしまったことも。倒理が1日で音を上げたという張り込みをさらりとこなす粘り強さがあり、冷静沈着、実直さが魅力だ。一見、真面目で物静かな印象だが、優しい笑顔を浮かべたかと思えば、時折メガネの奥に鋭さを宿すことも。氷雨もまた奥深い魅力の持ち主だ。

 やる気がない倒理に対してまるで母親のように世話を焼く反面、運転するときは恐ろしいほどに遅い氷雨。一方、推理を展開する中でマグカップを落として割るのも躊躇しない大胆な倒理と、それぞれ性格は異なるが、微笑むタイミングが同じだったり、その表情が似ていたり、2人の凸凹がカチッとハマるように、互いを信頼しあいながら事件を紐解いていく様子はこの上なくバディ感に溢れている。キレのあるセリフ回しが清々しく、時にフィクションの枠を越えてはっとさせられるメッセージも。

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