『ノキドア』“バディ”が板についた松村北斗＆西畑大吾　仲睦まじい関係性は作品外でも

　また、倒理のエプロン姿も、ストーリーを和ませるいいエッセンスになっていた。過去にも松本潤主演のドラマ『99.9-刑事専門弁護士』（TBS系）、広瀬すず×櫻井翔のW主演ドラマ『ネメシス』（日本テレビ系）でも印象的な料理が登場していたが、本作でも同様に料理や食事のシーンを楽しみにしていた視聴者も少なくないはず。

　主題歌も、スリリングで掻き立てられるようなSixTONES「CREAK」で幕を開け、エンディングは“ミスティーな世界観×ジャジーなアプローチ”のなにわ男子「Missing」で、視聴者を惑わすように締めくくる。そんな2曲の雰囲気もまた倒理と氷雨のよう。冒頭から物語に、螺旋状に吸い込まれるような感覚に病みつきになる。

「人生は選択の繰り返し。いくつもの分岐点を経て進んでいく」

　倒理と氷雨、穿地決（石橋静河）の前に糸切美影（早乙女太一）が現れ、春望大学天川ゼミのメンバー4人が揃ったことで大きな局面を迎える。6年前、何者かに首を切られた倒理。それでも血のついた指でメッセージを残していた。回を追うごとに少しずつ過去に触れてきたが、“謎解き”と称して、長らく閉じていた扉がいよいよ開こうとしている。

　警視庁捜査一課刑事の決と、探偵事務所を開設した倒理と氷雨は、その気になれば着手できたはず。なぜこれまで封印してきたのか。これまでは依頼者のために奮闘してきた2人が、いよいよ自分たちの事件に立ち向かう。6年前に一体何があったのか、この先の結末を知りたい気持ちと同時に、最終回を迎える寂しさもある。続編を願いつつ、倒理と氷雨の奮闘を最後まで見守りたい。

■放送情報
『ノッキンオン・ロックドドア』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00～23:30放送
出演：松村北斗（SixTONES）、西畑大吾（なにわ男子）、石橋静河、畑芽育
原作：青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』（徳間書店）
脚本：浜田秀哉
監督：堤幸彦ほか
音楽：fox capture plan
主題歌：SixTONES 「CREAK」
ゼネラルプロデューサー：中川慎子（テレビ朝日）
プロデューサー：田中真由子（テレビ朝日）、尾花典子（ジェイ・ストーム）、長澤佳也（オフィスクレッシェンド）、小林麻衣子（テレビ朝日）
制作協力：オフィスクレッシェンド
制作：テレビ朝日、ジェイ・ストーム
©︎テレビ朝日
公式サイト：https://www.tv-asahi.co.jp/knockin_on_locked_door/