佐藤浩市、『どうする家康』でも神回を担うか 『鎌倉殿の13人』上総広常の名演をもう一度
武衛という呼び名を知らなかった広常は、文筆に長けていないことを恥ずかしくも感じていた。義時(小栗旬)に子どもが書いたような書き損じの文字を見られて、「若い頃から戦ばかりでな。まともに文筆は学ばなかった。京へ行って、公家どもに馬鹿にされたくねぇだろ。だから、今のうちに稽古してんだよ」と答えた。
ときに不遜な振る舞いを見せることがあっても、心の内にある細やかで素直な部分を持ち続け、棟梁の器があると頼朝を認めたときから、自分なりの正義と忠誠心で彼を支えてきた自負もある。そんな広常が「最も頼りになる者は、最も恐ろしい」と、いつしか頼朝にとって排除すべき存在になっていたのが悲しい。
『鎌倉殿の13人』佐藤浩市、最も頼りになる者の切ない最期 「頼朝嫌い」がトレンド入り
『鎌倉殿の13人』(NHK総合)第15回「足固めの儀式」。鎌倉では御家人たちが謀反を計画していた。謀反には上総広常(佐藤浩市)も…
上総広常ロスになった多くの人が、本作で真田昌幸として登場した佐藤浩市の演技に注目し、主人公の家康を翻弄、何度も苦杯をなめさせるほど活躍してほしいと願っている。一癖も二癖もある怪物・真田昌幸の活躍が楽しみだ。
■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明
演出統括:加藤拓
音楽:稲本響
写真提供=NHK