『らんまん』に大人計画の重要人物・皆川猿時が登場! 大きなうねりを生み出す存在に?

『らんまん』皆川猿時はどう物語を動かす?

 朝ドラ『らんまん』(NHK総合)にまたも強力なプレイヤーが登場する。そう、あの皆川猿時である。言わずと知れたバイプレイヤーにして、超・個性派俳優。物語はこのところずっと、浮上、低迷、浮上、低迷、浮上、低迷……を繰り返している。彼の登場が何かしらの大きなうねりを生み出すことになるのではないだろうか。

 主人公・槙野万太郎(神木隆之介)の物語はここしばらく、何かを手に入れては別の何かを失い、また別の何かを手に入れてはさらにまた別の何かを失うことの繰り返し。この「何か」というのは、誰かの命や、他者との縁(=つながり)などさまざまだ。経済的にも非常に厳しく、植物学者の道はやはり険しい。愛する妻・寿恵子(浜辺美波)の懸命なサポートによってどうにか心が折れることなく歩いているところだ。

 そんな展開の中で登場する皆川が演じるのは、土佐出身の実業家・岩崎弥之助。三菱財閥(現:三菱グループ)の創業者である岩崎弥太郎の弟で、つまりはこの日本に実在した人物だ。寿恵子は叔母の笠崎みえ(宮澤エマ)が女将を務める料亭「巳佐登」で働くことになり、ここの得意客である岩崎と出会いを果たすわけである。

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物語が後半戦に突入し、ますます盛り上がりを見せている連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)。寿恵子(浜辺美波)との祝言を終えて…

 番組公式サイトには「私、皆川猿時52歳、はっきり申し上げます。非っ常に興奮しております。ピンポイントでの出演ですが明るく元気に大声でやらせていただきます。朝から脂っこかったらごめんなさい。よろしくお願いします」との皆川のコメントが掲載されている。

 これは撮影に入る前のもののようだが、どうやら『らんまん』への出演に“大興奮”し、“明るく元気な大声”で、歴史に名を残す岩崎弥之助という人物を演じることに臨もうとしていたようである。しかも「朝から脂っこかったらごめんなさい」と前もって謝罪していることからも、本作における岩崎弥之助はかなりアクの強いキャラクターだとみて間違いないだろう。

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