飯豊まりえの魅力は“陰のある役”こそ際立つ 『何曜日に生まれたの』は表情の変化に注目

飯豊まりえは“陰のある役”が似合う?

 飯豊が今回演じるすいは、やや陰のある役柄だが、実はそんな役こそ飯豊の魅力が際立つ。飯豊が『オクトー〜感情捜査官 心野朱梨〜』(読売テレビ・日本テレビ系)で演じた心野朱梨は、目を合わせた相手の感情を色として見ることができる変わり者の女性刑事。相手の感情をじっくりと見ることができる取り調べは得意で、淡々とした話し方で一見無関係な質問をし、取り調べ相手だけではなく、バディの風早涼(浅香航大)を翻弄した。一方、多くの人と視線が合ってしまう現場捜査は自身の意思とは無関係にたくさんの色が見えてしまうため苦手としており、途端にしおらしくなってしまっていた。いつもの朗らかさが薄くなった飯豊の姿は、逆に凛として美しく見え、グッと引き込まれてしまうとともに、その表情の豊かさに驚かされた。

 すいの父・丈治とコラボ作品を作ろうとしている公文は、手を組むにあたってすいを主人公のモデルにすることを条件としている。どうやらすいの社会復帰を目論んでいるようだ。果たしてすいは、引きこもりから脱することができるのだろうか。その過程で見られる飯豊の表情の変化にもぜひ注目したい。

 ところで『何曜日に生まれたの』というタイトルはストーリーとどのように関係してくるのだろう。そんなちょっとした謎も心に留めて、このドラマの放送を楽しみにしている。

■放送情報
『何曜日に生まれたの』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、8月6日(日)スタート 毎週日曜22:00〜放送
TVer、ABEMAにて、地上波放送終了後見逃し配信 
TELASA、U-NEXTにて、第1話~最新話まで見放題配信
出演:飯豊まりえ、溝端淳平、井上祐貴、YU、若月佑美、片山友希、濱正悟、早見あかり、シシド・カフカ、陣内孝則ほか 
脚本:野島伸司
企画・プロデュース:清水一幸
プロデューサー:南雄大、松原浩、柴田裕基、難波利昭
制作プロデューサー:奈良井正巳
演出:大塚恭司、岩本仁志、松原浩
音楽:福廣秀一朗
主題歌:The Hollies「Bus Stop」
制作著作:ABCテレビ
©︎ABCテレビ
公式サイト:https://www.asahi.co.jp/nanuma/
公式Twitter:@nan_uma_abc 
公式Instagram:@nan_uma_abc
公式TikTok:@nan_uma_abc

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる