飯豊まりえの魅力は“陰のある役”こそ際立つ 『何曜日に生まれたの』は表情の変化に注目

飯豊まりえは“陰のある役”が似合う?

 飯豊まりえが主演を務める連続ドラマ『何曜日に生まれたの』が、ABCテレビ・テレビ朝日系にて8月6日22時からスタートする。

 本作は、これまで『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)、『高校教師』(TBS系)、『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)など数々の名作を手がけてきた脚本家・野島伸司によるオリジナル作品。野島が地上波連続ドラマで脚本を担当するのは5年ぶりとなる。

 ある出来事をきっかけに10年間引きこもり生活を送っていた主人公・黒目すい(飯豊まりえ)は、漫画家の父・丈治(陣内孝則)とふたりで暮らしていたが、丈治の連載打ち切りをきっかけに、人気ラノベ作家・公文竜炎(溝端淳平)と関わることに。さらに同じタイミングで高校の同窓会の招待状が届いたことから、突然、すいの運命が大きく動き出す。

 プライム帯連続ドラマ初主演となる飯豊は、スウェットにTシャツでボサボサ髪、趣味はネットゲームという20代にして引きこもり歴10年の女子という役に挑戦する。飯豊といえば、明るくてたくましい女性の役がよく似合う。連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK総合)で演じた大野愛は東洋新聞社の記者で、任された仕事のほかにファッション関連の特集を企画していた。両親に急かされたこともあり、当時の恋人の和彦(宮沢氷魚)と婚約したが和彦の煮え切らない態度と、両親から結婚後は仕事を辞め専業主婦になるように言われたことに違和感を抱き、悩んでいた。最終的には和彦との婚約を解消し、仕事でパリに渡ることを決断。ファッションの担当記者として活躍していきたいという夢をかなえるための第一歩を踏み出した。

『ちむどんどん』憂いを帯びゆく愛に目が奪われる 飯豊まりえの“十八番”とも言える演技

第12週「古酒交差点」より本格的にスタートした『ちむどんどん』(NHK総合)の恋愛パートは、第13週「黒砂糖のキッス」でさらに複…

 さらに『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系)では、自分の心が乱されるのを嫌がり、本気の恋愛よりも、手軽に愛してくれて欲しい時に心もお金も満たして“専属パパ”に甘える真山アリサを演じた。“専属パパ”とは割り切った関係と明るくあっさり言い切るアリサ。しかし、その様子が余計に上辺だけの関係に疲れていることを感じさせ、克巳(岡山天音)からのストレートなアプローチに慣れず、たじろぐ彼女のかわいさをより引き立てていた。

『ちむどんどん』『恋マジ』で圧倒的な存在感 表現者・飯豊まりえは何色にも染まる

ある日の夕暮れ。オレンジ色に照らされた男女。 「キスして」「え? それはどういう意味?」「意味とかどうでもいい。キスして」 …

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