『CODE』三浦貴大演じる百田のあまりに辛い最期 不気味さを増し続ける玉山鉄二も

『CODE』三浦貴大のあまりに辛い最期

 最も知りたくない真実が明かされてしまった『CODE-願いの代償-』(読売テレビ・日本テレビ系)第4話。

 二宮湊人(坂口健太郎)の大学時代の同級生で、CODEのプレイヤーだった佐々木慎介(渋谷謙人)に“死の制裁”を下したのは、同じくCODEのプレイヤーだった百田(三浦貴大)だった。百田がCODEに誘い込まれたのは、二宮同様に大切な存在を理不尽な死によって亡くした直後のことだ。復讐心に支配されてしまいやすいタイミングを狙って、友人を装いLINEでCODEの案内を送りつけてくるあたりも二宮のケースと酷似している。そして、七海悠香(臼田あさ美)殺しの罪を課長の田波(鈴木浩介)になすりつけたのもまた百田の仕業で、これもまたCODEからの任務だったという。

 最後、屋上で二宮から真実を問いただされている途中に百田の元に届いたCODEからの任務「二宮湊人を殺して下さい」は、その後百田のスマホに電話をかけてきた悠香殺しの張本人からの依頼だったのだろう。二宮を殺すことよりも自らがゲームオーバーになることを選んだ百田の最期が見るに堪えないほど苦しかった。悠香が最後に調べていた事件の被害者はCODEのプレイヤーの工藤泉だったようで、CODEの“管理側”からすれば知られたくない秘密を悠香が掴みかけたのだろうか。

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 百田役を演じた三浦は『エルピスー希望、あるいは災いー』(カンテレ・フジテレビ系)でも、ヒロイン・恵那(長澤まさみ)のテレビ局の同期役を好演していた。安心感・安定感がありながらも、完全なる味方なのかはわかりかねるところがあり、三浦は人の多面性を立ち昇らせるのが上手い。完全なる悪人などそうそういないし、その反対もまた然りだ。本作での百田も、ある意味ピュアな親友を想う気持ちがどんどん暴走していくさまがリアルだった。

 その他、CODEに関わる様々な関係者の背景が浮き彫りになってきた。今度こそ二宮と手を組むことになったフリーの記者・椎名(染谷将太)はCODEによって恩師である記者の先輩を殺された過去を持ち、ハッカーの咲(堀田真由)はその恩師の妹であることが明かされた。

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