『ハマ蹴り』藤ヶ谷太輔と京本大我の尊いギャップ 紘一が握ったおにぎりに込められた意味

『ハマ蹴り』紘一のおにぎりに込められた意味

 令和になり、“リーダーシップ”の定義がだんだんと変わってきているような気がする。かつては、高い能力を持ち、周囲をグイグイ引っ張っていける人物が、リーダーの資質があると言われていたが、最近はみんなを後ろから見守っているような人物。いわゆる縁の下の力持ちタイプが、リーダーに指名されることが増えてきている。

 そう考えると、スタンドプレーで業務に臨んできた紘一(藤ヶ谷太輔)が、カヅキビールをクビになったのも無理はないのかもしれない。できる人間が上に立つと、下の人間たちは萎縮してしまい、自分の意見を言えなくなってしまう。できない人の気持ちが分かるエリートって、きっと少ない。だからこそ、意識的にでも寄り添う姿勢を見せなければならないのだが、紘一はどうしてもワンマンになってしまう。

 紘一に、「もっと効率的な方法があるだろ!」と活を入れられていた部下たちは、本来はもっと力を持っていたはずなのに。その力を引き出すのがリーダーの役目だとするならば、やっぱり紘一のやり方は間違っている。その隙を、ペガサスビールの面接で見破られてしまったのだろう。

 紘一の人間としての成長も見どころになってきた『ハマる男に蹴りたい女』(テレビ朝日系)。これまで何があっても、“俺は悪くない”の一点張りだった彼が、「今の状況は、自分自身のせいなのかもしれない」と思うようになったのも、大きな進歩だろう。そして、考えを変えるきっかけを与えたのは、銀星荘での管理人生活と、いつか(関水渚)の存在なのだろうか。

 第3話でいつかは、新規の大型コンペを担当することになった。そのクライアントは、まさかのカヅキビール。紘一との間に苦い思い出があるいつかにとっては、リベンジマッチとも言えるコンペだ。すっかり仕事モードに入り、寝食を忘れて没頭するいつかは、誰の言葉も耳に入らない状態に陥ってしまった。

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