Kis-My-Ft2 藤ヶ谷太輔が“絶妙な嫌な奴”を体現 『ハマる男に蹴りたい女』で新たな挑戦
Kis-My-Ft2のなかでも、“色気”が目立つ藤ヶ谷太輔が、「ちっともオスみを感じません!」と罵られるなんて……。数々の作品に出演してきた彼にとって、新たな挑戦とも言えるラブコメディ『ハマる男に蹴りたい女』(テレビ朝日系/以下『ハマ蹴り』)が、1月14日にスタートした。
藤ヶ谷といえば、やはり色気やセクシーといった印象を持っている人が多いだろう。筆者のなかでは、身のこなしがスマートで、後輩からの支持が厚い“漢”というイメージがある。だが、『ハマ蹴り』で演じている設楽紘一は、そんな藤ヶ谷とは正反対なタイプ。外資系のバリキャリで、完璧な妻と順風満帆な生活を送っているらしいが、さすがに調子に乗りすぎというか……。
人をバカにした物言いに、上司を見下した目つき。開始1分で、「こいつ無理だ!」とイラッとさせたのは、藤ヶ谷の演技力があってこそ。視線や喋り方で、“絶妙な嫌な奴”を体現していたのだ。なにか意地悪をしているわけではない。「どこが悪いの?」と聞かれても、うまくは答えられない。そんな、“絶妙な嫌な奴”を。
だからこそ、紘一が「組織のなかでスタンドプレーが過ぎた」と事実上のリストラを食らった時は、ちょっぴりスカッとした自分がいた。仕事はできるのかもしれないが、みんなで力を合わせて商品開発をしていかないといけないなか、高飛車な人がひとりでもいると、どうしても士気が下がってしまう。ただ、追い討ちをかけるように、妻から離婚届を突きつけられた時には、さすがに同情もしたが……。紘一が、これまでどのような態度を取ってきたのか安易に想像がつくため、妻の背中を押したい気持ちにもなる。
そんなこんなで、仕事も家庭も一気になくしてしまった紘一。人生の沼にハマってしまった彼の再就職先は、幼なじみの佐久間ナオ(西田尚美)と、西島いつか(関水渚)、増田すず(久保田紗友)の3人が暮らす下宿の管理人。女だらけの下宿で働くだけでもハードルが高いのに、いつかに厳しい態度を取られるのも、紘一の悩みのタネとなっている。しかし、どうやらいつかは過去に、「本質を理解していない人間に、これ以上時間を費やすのは無駄なので」と紘一にパワハラ(?)らしきものを受けていたようだ。