佐々木美玲、日向坂46随一の演技派アイドルに 持ち前の愛嬌でユニークな女優として躍進

 さらに佐々木の良さが遺憾なく発揮された作品が、『ぴーすおぶけーき』の中村氏役だ。悩める人の悩みを解決していくコメディドラマで、“とにかく自信あふれるおバカ”というキャッチフレーズ。普段、バラエティでのノリや、ラジオでラップを披露する様子を見ていると、佐々木そのものだと感じる。佐々木はラジオ『ローソン presents 日向坂46のほっとひといき!』(TOKYO FM)にて、「台本のセリフの最後にだいたい(笑)が入っていることが難しく、最初は(演技の方向性を)さまよった」と明かしていた。

基俊介×佐々木美玲×落合モトキ『ぴーすおぶけーき』舞台版ビジュアル公開 高田翔らも出演

10月25日25時29分から日本テレビで放送される、IMPACTorsの基俊介、日向坂46の佐々木美玲、落合モトキが出演するドラ…

 それでも、周りの人や監督から「中村氏は美玲そのまま」と言われ、悩んだ結果、最後は佐々木美玲に近づいたと語った。中村氏は劇中で踊り出したり、空に向かって叫んだり、寝転がりながら話したりする。これまでは、眼鏡をかけた知的な役や、根暗なイメージの役が多く、いつも佐々木自身とは真逆のキャラを演じていた。本作では自由で明るい佐々木の魅力が女優として引き出されており、最近のバラエティでの素顔の魅力が女優としての新たな扉を開いたと言える。

森崎ウィン、鈴木拡樹ら、舞台『SPY×FAMILY』に意気込み アーニャ役は「期待して」

ミュージカル『SPY×FAMILY』の製作発表記者会見が12月7日、東京會舘で行われ、森崎ウィン、鈴木拡樹ら10名のキャスト陣と…

 そして3月より上演が開始されるミュージカル『SPY×FAMILY』で“いばら姫”ヨル・フォージャー役に抜擢された。ヨルは、美しく、表の顔は天然かつおっとりした性格だが、裏の顔は凄腕の殺し屋というギャップのあるキャラクターだ。佐々木のこれまでの実績やキャラを思えば、まさに適役。

 佐々木の持ち前の愛嬌が、演技をする上で武器になったことは非常に大きく、ユニークな女優となったと感じる。これだけ“陰”と“陽”を演じることができる女優ならば、今後も活躍の場がさらに増えていくことは間違いない。日向坂46には、女優を志して卒業した渡邉美穂をはじめ、小坂菜緒、影山優佳、齊藤京子、松田好花、潮紗理菜など演技力のあるメンバーが多い。その中でも現在進行形で佐々木が女優としての道を開拓していくことで、日向坂46のメンバーが女優として活躍する場が広がっていくことだろう。

参照

『Yen SPA! '18 夏 仮想通貨VSFX、「儲かるのはどっち?」 最終決戦』(扶桑社)

■公演情報
『ぴーすおぶけーき』
会期:1月20日(金)〜29日(日)
会場:天王洲 銀河劇場
脚本:宮本武史
演出:西村了
チケット販売先:ローソンチケット
チケット料金:10,780円(税込)
チケットに関する問合せ:https://l-tike.com/contact/
公演に関する問合せ:オフィス鹿

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる