日向坂46 渡邉美穂が語る、女優業への思いとグループ愛 「初心だけは忘れたくない」

渡邉美穂が語る、女優業への思いとグループ愛

 日向坂46の渡邉美穂が、4月23日よりひかりTVにて放送・配信中のドラマ『グッドモーニング、眠れる獅子』に出演。女優志望の売れないアイドル・綿貫玲実役を演じ、劇中歌「ひとりぼっちの革命」の歌唱も担当する。

 本作では、主に特撮ドラマでスーツアクターとして活動してきた主演の高岩成二演じる、50歳を過ぎて芸能マネージャーになった中年・九條和真と、玲実を狙う謎の集団グリムリーパーズとの戦いが描かれる。監督は坂本浩一、プロデューサーは塚田英明が担当し、脚本は光益義幸が執筆した。

 グループ内で“演技派”と呼び声も高い渡邉は、今回の撮影現場で何を感じ、何を持ち帰ったのだろうか。女優業への思い、そして日向坂46への愛も明かしてくれた。(取材は2月24日に実施)

日向坂46とは雰囲気の異なるアイドル役

――今作、玲実を演じる上で、何を意識していましたか?

渡邉美穂(以下、渡邉):今回はアイドル役という意味では普段の私と共通点があるんですけど、日向坂のハッピーで明るい感じとはまったく雰囲気の異なるアイドル役でした。役に寄り添えるように、丁寧に演じるよう心がけてましたね。

――台本を読むと、2020年放送の『DASADA』(日本テレビ)で演じた篠原沙織に近い役柄なのかなと感じました。

渡邉:つんけんした感じや、はっきりとモノを言ってしまう部分は似ていると思います。でも、玲実は九条には強く接してしまうんですけど、自分にとって都合の良い相手と見定めると、媚を売ろうとするんです。すごくはっきりした性格ですし、沙織と比べると2面性があるのかなって。

――したたかというか。

渡邉:そうですね。なので、そこは表情を使い分けながら演じていました。

――このやりとりの後にこんな質問をするのもなんですが(笑)、渡邉さん自身と玲実にリンクする部分はありましたか? “まったく共感できない”でもいいのですが。

渡邉:人に強く当たってしまうところは似ていないと思います。私自身はすごく平和主義なので(笑)。でも、貪欲な部分には思い当たる節もあります。私も目標があったり、自分の中に意思をしっかりと持っている方だと思うので、そういう部分は共感できましたね。

――今作は平成仮面ライダーシリーズのスーツアクターとして知られる高岩さんが初めて顔出しで主演を務められます。撮影を通じ高岩さんから学んだことは?

渡邉:高岩さんは劇中、痛がっているシーンが多かったんですけど、私、痛がる演技がとても苦手なんです。お芝居の経験自体が少ないというのもあるんですけど、以前出演したドラマ『星になりたかった君と』(日本テレビ系)で心臓が痛くなる演技をした時も苦労したことがあって(笑)。なので、痛がる演技での息遣いや表情はすごく勉強になりました。緊張感のあるシーンが多いので、終盤に差し掛かるとシリアスさも増して、集中して観たくなる感じはあると思います。

――そんな作品だからこそあえて聞きたいのですが、現場でほっこりするような瞬間はありましたか?

渡邉:女優を目指している役ということもあって、オーディション会場でエキストラさんと並んで撮影するシーンがあったんですけど、助監督の方に「これからすごいことが起こるけど、特に驚かないでいてください」と言われたんです。“何が起こるんだろう”と内心ドキドキしていたんですけど、チャイナ服を着ていた方が突如、剣を持ちながら舞いを始めて。

――それは驚きますね(笑)。

渡邉:そんな中でも私はオーディションを受ける身として「頑張るぞ……!」という表情を浮かべなくてはいけなくて。とんでもない舞いを見たんですけど、なんとか笑わないように我慢しました(笑)。

――一発OKだったんですか?

渡邉:やっぱりNGを出してしまうと、申し訳ない気持ちになるので、グッと堪えました。でもカットがかかった瞬間、助監督さんに「何ですか……今のは(笑)!」って言いましたけど。そのチャイナ服の方は劇中でもかなり目立っているかと思うので楽しみにしていてください。

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