若月佑美、西野七瀬、桜井玲香 活躍相次ぐ乃木坂46“華の94年組”

若月佑美、西野七瀬ら乃木坂“華の94年組”

 2023年に向けて、乃木坂46 1期生の1994年(生まれ)組の飛躍が相次いでいる。この年代は、2015年の成人式の時に若月佑美がつけた名称で“華の94年組”と呼ばれており、井上小百合、桜井玲香、中田花奈、永島聖羅、西野七瀬、能條愛未、若月佑美の7名が該当する。グループ結成当時は乃木坂46メンバーのなかでも一番人数が多く、プロ雀士として活動している中田以外は、現在も女優として活躍をしている、まさに華やかな世代だ。

 その中でも、乃木坂在籍時からよく「夢は女優さん」と公言していた若月佑美は、乃木坂を2018年に卒業して以降、ドラマ、映画、舞台と、女優として精力的に活躍している。クールな見た目だけでなく、声の低さなどそのボーイッシュさを活かして、気が強かったり、しっかり者だったり、カラッとした性格の役柄がハマる。ドラマでは、ヒロインや周りの人たちのツッコミ役や、叱咤激励する役回りが多い印象だ。一方、舞台では『鉄コン筋クリート』(2018年)のクロ役や、『薔薇王の葬列』(2022年)のリチャード役など、圧倒的な主人公感を見せている。

 ただ、やはり若月は“福田組”の印象が強い。若月と福田雄一との出会いは、福田が脚本・演出を務めた乃木坂の舞台『16人のプリンシパル trois』(2014年)で、若月が全ての役を演じたガッツに惚れた福田が、舞台『スマートモテリーマン講座』(2017年)のヒロイン役に抜擢したことに始まる。2018年には福田演出の吉野家のWEB CMで佐藤二朗の娘役で出演し、低い声が特徴の若月がキャラに寄せてアニメ声でやりきる女優魂を見せた。

乃木坂46卒業生、なぜ舞台・ドラマ出演作が途切れない? 土台となった『プリンシパル』

生田絵梨花や白石麻衣、西野七瀬など、乃木坂46を卒業したメンバーの俳優としての躍進が著しい。そう言い切れるのは、新たな出演作が絶…

 若月には、乃木坂時代から真面目な性格というイメージがある。2016年に『乃木坂工事中』(テレビ東京系)の「若月がミンナに伝えたい授業」の放送で「自分を忘れるな」と発表した若月は、それまでに自身が望まないいろいろなキャラを付けられてきたことを解説した上で、「将来の私の夢は女優さんなので、これは女優になるためのお芝居の勉強だと思っている」とプレゼンするほど、在籍時からストイックに女優になることを目指していた。その生真面目さが、ひたすらボケ倒す福田作品の中でツッコミ役であったり、ストイックにボケていくキャラをブレずに演じることができる女優として重宝されている理由だろう。

 福田作品以外では、2020年に秋元康が企画・原作を務めたドラマ『共演NG』(テレビ東京系)で、後輩アイドルと犬猿の仲である、元アイドルの女優・篠塚美里を演じた。第3話では撮影中のドラマ共演者との不倫が発覚した美里が謝罪会見を行うも撮影は続行され、やつれた姿で現場に登場し、親の不倫を責めるというシーンがあった。ここで若月は、母親役を演じる鈴木京香を相手に、怒りと悔しさが入り混じった極限状態を見事に演じていた。こうした感情をぶつけたり、必死にこらえる真っ直ぐな役となると、若月は本当に上手い。

 そんな若月は、12月18日放送の『invert 城塚翡翠 倒叙集』(日本テレビ系)第4話に、大手調査会社の社長による部下殺害事件の現場を目撃したという女性・涼見梓役でゲスト出演する。涼見は、事件当時酔っており、記憶も曖昧なため、あてにならない証言しか引き出せないという、事件のキーパーソンという役どころだ。毎回犯人と主人公・城塚翡翠(清原果耶)との騙し合いのような駆け引きで事件を解決していく本作では、面白い感じで絡むのか、最後は騙し合いになるのか。相手を翻弄していく演技の清原と、真っ直ぐな演技の若月という、若手の中でもタイプの違う演技派2人による演技合戦が見どころだ。

若月佑美、『invert 城塚翡翠 倒叙集』第4話にゲスト出演 物語の鍵となる事件の目撃者役に

清原果耶主演の日本テレビ系日曜ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』の第4話ゲストとして若月佑美が出演することが決定した。 …

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる