宮崎駿、『君たちはどう生きるか』は最後の長編監督作品に? 今後のジブリの行方を占う

正式復帰の宮崎駿を率いる今後のジブリの行方

 スタジオジブリとしては、2021年に公開された宮崎吾朗監督作『アーヤと魔女』以来の新作となるが、今後のスタジオジブリはどうなっていくだろうか? 成馬氏は『君たちはどう生きるか』以降に新しい動きがあるのではと期待する。

「スタジオジブリは2014年に映画制作部門を解体して一度畳んでいます。現在は、新たに作品制作に動き出すときに再びスタッフを集めるという体制にしているそうですが、『君たちはどう生きるか』が劇場公開される2023年以降は、今までとは違う動きがあるのではないかと期待しています。それはおそらく、庵野秀明監督による『シン・ナウシカ』になるのでは。『風の谷のナウシカ』は宮崎さんの描かれた漫画が原作でしたが、劇場映画公開時は、原作漫画はまだ完結していなかったので、途中でアニメオリジナルの終わり方となっています。ですので、漫画版『ナウシカ』の完全映像化はずっと待ち望まれていたのですが、それができるのは宮崎さんの後継者と言える庵野監督だけではないかと思います。庵野監督は『ナウシカ』の巨神兵パートを担当しており、宮崎駿の弟子筋に当たる方です。もしも『ナウシカ』を5~6年かけて完全に映像化するとすれば、大きなプロジェクトとして注目されることは間違えないです。『シン・仮面ライダー』の後の展開はまだ発表されていないですし、鈴木敏夫さんの話によると「庵野がやるというならいいよ」と宮崎さんから許可はもらっているみたいなので(※3)、『シン・ナウシカ』が作られるとしたら次回作ではないかと。この作品もそうですけど、今後のジブリの行方が気になりますね」

 宮崎駿が10年ぶりに生み出す新作が楽しみでならない。

参考
※1. https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1309/06/news133.html
※2. https://www.tfm.co.jp/asemamire/index.php?itemid=160086
※3. https://natalie.mu/eiga/pp/godzilla2016_01/page/2

■公開情報
映画『君たちはどう生きるか』
2023年7月14日(金)全国公開予定
原作・脚本・監督:宮崎駿
製作:スタジオジブリ
配給:東宝
©︎2023 Studio Ghibli

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