中国ドラマを彩る俳優たちに眼福! 『尚食』『風起隴西』など日本初放送・配信の作品も
様々な国やジャンルの映画やドラマを展開するWOWOWオンデマンドで、今最も盛り上がっている中国ドラマ作品。その中でも今回、日本初放送・初配信の中国ドラマ2作品『尚食(しょうしょく)〜美味なる恋は紫禁城で〜』と『風起隴西<ふうきろうせい>-SPY of Three Kingdoms-』について、ご紹介。
そもそも中国ドラマは、他のアジア作品や海外ドラマよりもアクションシーンや撮影規模、セットの完成度の高さが見どころである。まるで、ハリウッドの超大作映画を見ているかのような映像が、毎話楽しめるのだ。加えて出演者の衣装や顔立ちも非常に美しい……。そんな特徴を兼ね備えた2作品の魅力を紐解いていきたい。
美しい食×恋愛の掛け算『尚食(しょうしょく)〜美味なる恋は紫禁城で〜』
2022年の2月に放送開始となった『尚食』がついにWOWOWで日本初放送・配信が開始され話題となっている。本作は、皇太孫と王朝の厨房を担当する女官・姚子衿の恋の物語。主演のシュー・カイとウー・ジンイエンは『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』でも共演しており、同じスタッフが集結。タイトルにある「尚食」とは、姚子衿が務める王朝の料理担当である尚食局の中でもトップの女官のこと。尚食を目指して努力する女官たちの姿も応援したくなる一方で、中国ドラマ独特の映像美に加え、キラキラと様々な食事も描かれており、思わずお腹が空いてしまう。
主演を務めるシュー・カイは、1995年生まれの27歳。先述の通り、彼の出世作となった『瓔珞』や『招揺』にも出演した今大注目の若手俳優だ。くっきりとした二重と眉が特徴の彼は、FENDIなどラグジュアリーブランドの広告塔も務めており、自身の魅力を存分に活かしモデルとしても大活躍。まだまだいろいろな役を演じられる可能性があるだけに、世界からの期待も高まっている。
まるで『007』? 『風起隴西<ふうきろうせい>-SPY of Three Kingdoms-』
『風起隴西』は、中国の歴史の中でも人気のある時代・三国時代を舞台にした作品。主人公の陳恭(チェン・クン)は蜀軍のスパイとして、敵国の曹魏へ送り込まれていた。そして蜀軍は陳恭の情報の元、戦略を考えたが失敗。原因は陳恭の情報が誤っていたからだ。なぜ陳恭の情報が間違っていたのか、陳恭は曹魏に寝返ったのかを確認するため、新たに荀ク(バイ・ユー)が送り込まれる。やがて、彼らは蜀漢にも曹魏からのスパイが紛れ込んでおり、情報を操作していたことを知る。
まるで、『007』シリーズなどの諜報部員が出てくるスパイ作品のような展開が、中国の三国時代を舞台に行われる。バレるかバレないか、視聴者としてもスパイになりきってしまいドキドキが止まらない。
陳恭を演じたチェン・クンは、なんとも若々しい見た目からは想像できないが、今年で46歳のベテラン俳優。20歳になる息子もいて、私生活では立派なパパであることも有名だ。本作では、冷静に相手の懐に入り込み、情報を探り出す諜報員を演じている。
一方で荀クを演じたバイ・ユーは、1990年生まれの32歳。2018年の作品『鎮魂』で、難しい特殊事件を扱う調査所の所長として演じ抜き、大ブレイクしたことも記憶に新しいだろう。少し堅物のような陳恭と対照的に、荀クは人に馴染む性格の持ち主。疑いの目をかけられている陳恭のそばにいてくれるだけで、心強い存在感がある。