『ちむどんどん』では賢秀との掛け合いに期待? 朝ドラ初出演の和歌子役・駒井蓮に注目
『ちむどんどん』(NHK総合)第14週、懲りない男・賢秀(竜星涼)はまた新たな人物に好意を寄せるようだ。お相手は青森からやって来た水国和歌子(駒井蓮)だ。
和歌子役を演じる駒井蓮は本作が朝ドラ初出演。ファッション誌『nicola』(新潮社)のモデルとして活躍していた頃に、玉木宏主演の『キャリア~掟破りの警察署長~』(フジテレビ系)でドラマデビュー。高嶋政宏演じる刑事の高校生の娘役を務め、自身の父親を軽くあしらうコミカルな掛け合いが光っていた。
また、直木賞作家・道尾秀介原作の映画『名前』では津田寛治と共にダブル主演を果たす。圧倒的な透明感を持ちながらも、その中に物怖じしない強い意志や絶対不可侵のパーソナルスペースのようなものを滲ませる。簡単には手の内を明かしてはくれなそうな手強さも秘めており、彼女が笑えば笑うほどむしろ距離を置かれているように感じさせ、ますます本心がわからなくなる。そんな不思議な引力の持ち主を演じ切った。
分け隔てがないのに、どこか壁を感じさせ、周囲を簡単に立ち入らせない。そんな“手の届かなさ”は『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)第5話に登場したぺい(磯村勇斗)の初恋相手・ひとみ役でも遺憾無く発揮されていた。ぺいとの再会シーンでも、どこをとってもまっすぐで、人を疑うようなこともない。無邪気な笑顔を向けられる度、こちらの心が痛むような、そんな罪悪感さえ引き起こさせる。久々の再会でも会っていない時間に辿って来た2人の時間が全く異質なものであることをたちまち無意識に立ち上らせてしまう邪気のなさ、純度の高さがあった。