『還魂』チョン・ソミン演じるムドクに恋の矢印が3本? 絡み合う4人の関係が始まる

『還魂』ムドクに恋の矢印が3本?

 Netflixで配信中の『還魂』の面白さは加速中だ。同時に物語は複雑になってきている。本稿で第5話と第6話を振り返り整理しながら、待ち遠しくもあっという間にやってくる土日の配信日に備えていただければ嬉しい。

 官主の座を懸けた術士と王室の対決を前に、チャン・ウク(イ・ジェウク)を連れてタニャン谷へ向かうムドク(チョン・ソミン)。逃げるという名目で、師匠のムドクは弟子のウクを奮起させ修行させるつもりだ。もちろん王室との対決にウクが勝つために。

 タニャン谷に住処を構えていたのは、第4話の終盤に登場した術法の達人イ・チョル(イム・チョルス/以下イ先生)。ムドクが還魂人だと見抜くも、計り知れない気を感じ取り家に置くことに。ここに来て、ナクス(コ・ユンジョン)の過去やムドクに関して見えてきた点がある。

 まずナスク一家は四代術士に皆殺しにされたと思っていたが、どうやら天附官の数星職だったナクスの父親自身が一家を破滅させたようなのだ。優しかった父親が豹変したのは、“還魂”が関係している可能性が高い。そしてこの事実をナクスはまだ知らない。

 次にムドクの体について。本来、還魂人は魂と体が合わなければ暴走し石化してしまう。ナスクの魂が体に入ったのにも関わらず、軟弱なムドクが変わらずに過ごしているのは辻褄が合わない。新しい情報は、“換水”の域に達している者は還魂人になっても暴走を制御できること。そこで登場したのが、盲目のムドクの魂だ。要するにムドクの体にはナスクとムドクの魂が存在し、もともとナクスと同じ、またはそれ以上の力を持っていたとも考えられる。今後は“ムドクの正体”が鍵になりそうだ。

 ムドクへの恋の矢印が新たに2本増えた今話。1人目はソ家の天才ソユル。ソユルに扮するのは5人組の男性グループNU’ESTのメンバーであるファン・ミンヒョン。透き通る肌と端正な顔立ち、気品ある立ち振る舞いに「貴公子」と呼ばれるキャラクターを演じるのに申し分ない。感情をあらわにしないが、初恋の人・ナクスをムドクに重ね見つめる瞳は、美しくも切なく引き込まれてしまう。

 2人目はテホ国の世子であるコ・ウォン(シン・スンホ)。「糞ムドク」と命名するも、出会う度に媚を売ってくるムドクが気になってしまったようだ。天附官の副官主チン・ム(チョ・ジェユン)に惑わされウクを敵視しているが、ムドクへの態度を見れば寛大で慈悲深い性格でもある。コ・ウォン役には『D.P. ー脱走兵追跡官ー』でも存在感のあったシン・スンホ。これから対立が深まりそうな中で、辛い役どころを存分に演じてくれるだろう。

 さあ、ウクとムドクの師弟関係、ユルとナクスの初恋、世子のムドクへの思いは絡まり合ってしまうのか。4人の関係性からも目が離せなそうだ。

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