『還魂』早くもチョン・ソミンに芽生えた師弟愛 衝撃の事実にイ・ジェウクが無気力に

『還魂』早くも芽生えた師弟愛

 大湖国の四代術士の家系、チャン家のチャン・ウク(イ・ジェウク)は気門を開くために毒を飲み、ムドク(チョン・ソミン)は拷問により死にかけた。互いが目的のために命を懸けて“師弟関係”となったNetflixで配信中の『還魂』第2話。

 影の刺客であるナクス(コ・ユンジョン)が還魂したのはムドクであり、それに気づいたウクは、侍女としてムドクをそばに置く。いつも誰かに狙われていたナスクと自分の意思を無視されてきたウクは、命懸けで守ってくれる人と初めて出会った。この共通点が、二人を引き寄せたのだろう。

 ムドクが提示した条件は、周りに関係を口外せず、力が戻ったら師弟関係を終わらせること。師匠と弟子でいる理由を「なくさねば」と言ったのは、ナスクの力を取り戻した時が、四代術士に復讐をする時だからだ。師弟関係を誓い、ムドクの前でひざまずくウク。強く結ばれたように見えた絆は、脆く儚いものでもある。

 毒を飲んだウクを助けるために気門を開けたのはホ・ヨム(イ・ドギョン)。彼は最高医療機関であるセジュク院の院長。しかも自身の10年分の真気をウクの体に送っていた。回復後に回収しようとしていたが、可愛がっていたドファ(ペ・ガンヒ)の子であるウクには、自分の道を切り開いてほしいという願いがあったのかもしれない。

 ウクに真気を取り込むために必要な呼吸法を得ようと、ムドクはソ家のソ・ユル(ファン・ミンヒョン/NU'EST)に近づく。どこかムドクを見透かしているユルは、ナクスへの思いが重なっているようだ。だからなのか、ユルがムドクの手を取って教えてくれた3回分の呼吸法は切なさを物語る。

 呼吸法を得た後は、真気を巡らせるために襲ってくる猛烈な熱さや寒さに耐えなければならない。ムドクは凍えるウクを抱きしめながら「巣の中にある卵を温めてくれるのはお前だけだ」と言い、抱きしめられているのは自分でもあると伝えていた。

 二人の師弟関係は命を懸けて希望を叶える、いつ共倒れしてもおかしくない関係とも言える。それでも“虚勢”を“気勢”だと言い換えてくれるムドク、何があってもムドクを守るウク。世子(セジャ・王世子)との対決でチャン・ガン(チュ・サンウク)の剣を抜いた時も、嬉しくて抱きつくウクの背中を優しく撫でていたムドク。すでに愛のある師弟関係ではないか。

 加えてムドクが還魂人だとバレないように目の中にある青い痕を必死で隠そうとするウク。ムドクとユルが見つめ合っているのを目撃し、「この距離に入っていいのは俺だけだ」と威張るのは、ムドクの身を守るためなのか嫉妬なのか、可愛らしさが満載だ。いつまでもこの師弟関係が続けばいいと思うほどに微笑ましい光景だった。

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