『賭ケグルイ双』『メイドインアビス』『シャドーハウス』 ギャップのある夏アニメ3選
『賭ケグルイ双』
そしてもう一つ、絵柄と内容に強烈なギャップがあるアニメとして、度々話題に上がるのが『賭ケグルイ』シリーズだ。2017年には『賭󠄀ケグルイ』、2019年には『賭󠄀ケグルイ××』が放送され、その新作となるTVアニメ『賭ケグルイ双』が8月4日からNetflixにおいて全世界独占配信される。過去にはドラマや映画といった実写化が実現し、浜辺美波を中心としたキャスト陣の高い再現度が注目を集めた。
本作の舞台となるのは創立122年を迎える私立百花王学園。上流階級や政財界の子女が多数通う名門校だが、生徒会長である桃喰綺羅莉によって、ギャンブルによる階級制度で支配されていた。そこに突如転校してきた生粋のギャンブル狂である蛇喰夢子が、生徒会を中心とした様々な生徒たちと壮絶なギャンブルを繰り広げていくという物語だ。
ギャンブルによる熱い駆け引きも本作の見どころだが、筆者が推したいのはギャンブルをこよなく愛するキャラクターたちの表情と声優陣の表現力である。主人公の夢子は普段の学園生活の中では大人しい普通の女の子にしか見えない。しかし、人生がかかったギャンブルになると意気盛んに「さァ、賭け狂いましょう!」と恍惚とした表情を見せ、ギャンブルをただひたすら楽しんでいる。1役で振れ幅の大きい二面性を描き出す早見沙織ら声優陣の驚異的な表現力を堪能できる作品だ。
今夏配信される『賭ケグルイ双』で描かれるのは、蛇喰夢子が転校してくる1年前の学園。特待生として編入してきた早乙女芽亜里が学園を支配しているギャンブルに巻き込まれていく前日譚となっている。
骨太なファンタジーものから、手に汗握るギャンブルを扱った作品まで、可愛らしい絵柄とは対照的に大人を惹きつける内容のものが多い2022年の夏アニメ。今回紹介した3作品はどれもシリーズもののため、放送前に前作をチェックしてみてはいかがだろうか。
■放送情報
『メイドインアビス 烈日の黄金郷』
TOKYO MXほかにて、7月6日(水)より放送
原作:つくしあきひと(竹書房『WEBコミックガンマ』)
監督:小島正幸
副監督:垪和等
シリーズ構成・脚本:倉田英之
出演:富田美憂、伊瀬茉莉也、井澤詩織、原奈津子、久野美咲、寺崎裕香、平田広明、斎賀みつき、後藤ヒロキ、市ノ瀬加那、斉藤貴美子、竹内良太、水瀬いのり、森川智之
キャラクターデザイン:黄瀬和哉(Production I.G)、黒田結花
デザインリーダー:高倉武史
プロップデザイン:沙倉拓実
美術監督:増山修、関口輝(インスパイアード)
色彩設計:山下宮緒
撮影監督:江間常高(T2スタジオ)
編集:黒澤雅之
音響監督:山田陽
音響効果:野口透
音楽:Kevin Penkin
音楽プロデューサー:飯島弘光
音楽制作:IRMA LA DOUCE
音楽制作協力:KADOKAWA
アニメーション制作:キネマシトラス
(c)つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「烈日の黄金郷」製作委員会
公式サイト:http://miabyss.com/
公式Twitter:@miabyss_anime
『シャドーハウス 2nd Season』
TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビほかにて、7月8日(金)スタート 毎週金曜24:00~放送
※放送時間は予告なく変更になる場合あり
キャスト:鬼頭明里、篠原侑、酒井広大、佐倉綾音、川島零士、釘宮理恵、中原麻衣
原作:ソウマトウ(集英社『週刊ヤングジャンプ』連載)
監督:大橋一輝
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン:日下部智津子、松林志穂美
美術設定:前田みつき
美術監修:加藤浩
美術監督:坂上裕文、後藤千尋
プロップデザイン:吉田優子
色彩設計:漆戸幸子
撮影監督:桑原真也
2Dワークス:久保田彩
3D監督:宮地克明、任杰
編集:新居和弘
音楽:末廣健一郎
音響監督:小泉紀介
音響制作:HALF H・P STUDIO
制作:CloverWorks
(c)ソウマトウ/集英社・シャドーハウス製作委員会
公式サイト:https://shadowshouse-anime.com
公式Twitter:https://twitter.com/shadowshouse_yj
■配信情報
Netflixシリーズ『賭ケグルイ双』
Netflixにて、8月4日(木)全世界独占配信
原作 河本ほむら・斎木桂『賭ケグルイ双』
原作 河本ほむら・尚村透『賭ケグルイ』
制作:MAPPA
(c)河本ほむら・尚村透・斎木桂/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ双」製作委員会
公式サイト:kakegurui-twin-anime.com
公式Twitter:@kakegurui_anime