玉木宏、『極主夫道』で見せた全力のコメディアンぶり 『マイファミリー』とのギャップも

『極主夫道』玉木宏が見せたコメディアンぶり

 あの濃すぎる愛らしいキャラクターたちが帰ってくる。映画『極主夫道 ザ・シネマ』の公開を祝して、5月27日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では『「極主夫道」爆笑!カチコミSP』が放送される。2020年10月期ドラマ『極主夫道』(読売テレビ・日本テレビ系)の最終回から約1年半後が描かれ、映画の最新情報が加わった内容になっているようだ。


 個性豊かなキャラクターの中にあっても圧倒的存在感を放っていたのは、言わずもがな主演を務めた玉木宏。数々の伝説を残した最凶の極道“不死身の龍”ながらも、現在は足を洗い専業主夫道を邁進しているという突拍子もない設定を、コミカルに愛くるしさも交えて体現してくれた。極道時代の外見や睨み、言葉遣いはそのままに、強面の龍があまりに高すぎる家事スキルを披露しながら、家族への思いやりを炸裂させ、時にご近所トラブルの解決にも奮闘する姿が見られる。

 リーゼント頭に黄味がかったサングラス、そして髭をたくわえたルックスに、独特な関西弁と任侠言葉を使う龍の振り切ったコメディーぶりに本気で笑わせられる。そして、そんな龍が真面目にひたむきに迷いなく家族や大切な人の笑顔を守ろうとする姿には、いつだって胸いっぱいにさせられ、時に涙を誘われる。ここまでコメディアンに徹する玉木の演技が見られるのは本作だけではないだろうか。天雀会の江口会長(竹中直人)にも見た目のパンチ力は引けを取らず、その軽妙な掛け合いは必見だ。誰のことも傷つけない優しい面白さ、笑いがそこには横たわっている。


関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる