秋元康は“イケメン”をどう定義する? 細田佳央太初主演ドラマ『もしイケ』の注目ポイント

秋元康企画・原作のドラマ『もしイケ』に注目

 細田佳央太の初主演ドラマとなる『もしも、イケメンだけの高校があったら』(以下、『もしイケ』)が、1月15日よりテレビ朝日系で放送される。

 主人公の平凡な高校生・池田龍馬(細田佳央太)が私立美南学園に入学するところから始まる本作。この高校、タイトル通りイケメン率の異様に高い学校で、「全国選抜高等学校イケメン大会」(通称「選抜イケメン大会」)なるものの強豪校なのだ。そんな学校に紛れ込んでしまった冴えない高校生が個性豊かなイケメンたちと「選抜イケメン大会」という目標に向かって切磋琢磨する姿が描かれるようだ。

もしもイケメンばかりの高校があったら

 「なんだ、この突拍子もない設定ながらも、確かに観てみたい気もする世界観は……」と思ったら、やはり「企画・原作:秋元康」ということでなるほどと納得してしまった。

 彼の名前が「企画・原作者」に並ぶ現在放送中の『真犯人フラグ』(日本テレビ系)はもちろん、考察ブームを巻き起こした『あなたの番です』(日本テレビ系)、両作品ともに強烈なキャラクター揃いで、出演キャストのあまりにトリッキーな表情やクレイジーな言動の目白押しに目が離せなくなる中毒性をはらんでいる。

 また、前クールでも、濱田岳主演の『じゃない方の彼女』(テレビ東京系)では芸人コンビなどで目立たない側、クラスの主役ではない方など“〇〇じゃない方”にフォーカスを当てた不倫コメディを、『この初恋はフィクションです』(TBS系)では「TBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日_』」とタッグを組み、選抜メンバーをキャストに迎える新たな試みを仕掛けた。キーパーソンとなる主要人物の顔が後半戦まで明かされないで進行するストーリーも斬新で、視聴者を巻き込んでの物語展開が巧みだ。

もしもイケメンばかりの高校があったら

 『もしイケ』で主演を務める細田佳央太は、初主演映画『町田くんの世界』で見せた全身全霊の主人公像で注目を集め、『ドラゴン桜』(TBS系)では発達障害を抱える健太という難しい役どころを熱演し、その演技力の高さが話題となった。役作りのために丸刈りにし10キロ以上増量して撮影に臨んだという通り、これまでとは全く異なるビジュアルで、その別人さながらのギャップ、変幻自在ぶりも見事だった。『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系)では杉咲花演じる主人公が通う盲学校の同級生・青野を好演し、作品に終始横たわる柔らかな優しさを醸成するのに何役も買っていた。

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