『スパイダーマンNWH』コロナ禍で快挙 『マトリックス』など大人向けシリーズは苦戦

『スパイダーマンNWH』コロナ禍で快挙

 スパイダーマンの快進撃が止まらない。12月24日~26日の北米興行収入ランキングは、公開2週目の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が再び首位を獲得した。

 本作の3日間の興収成績は8150万ドル、北米累計興収はなんと4億6733万ドル。海外の数字を含む全世界興行収入は10億5443万ドルを記録し、新型コロナウイルス禍で10億ドルを突破した初めての映画となった。また中国映画『長津湖(原題)』『こんにちは、私のお母さん』を超えて、2021年公開作品の世界興収No.1にも輝いている。巨大市場である中国では未公開なのだから、やはり恐るべき数字と言うほかない。

 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が10億ドルを突破するまでにかかった期間は12日で、これは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)の5日間、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)の11日間に次いで歴代第3位。ソニー・ピクチャーズ作品の世界興収記録としては『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)の11億3192万ドルに次いで史上2位だが、この記録は遠からず塗り替えられることになるだろう。

 また先週、本作の北米オープニング興収記録は2億5300万ドルで歴代第3位とお伝えしたが(参考:『スパイダーマンNWH』、『フォースの覚醒』超える初動 北米2000万人が鑑賞済み?)、のちに最終的な興収データが確定した際、実際には3日間で2億6013万ドルを稼ぎ出していたことがわかった。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を超え、歴代第2位の記録となっていたので、ここに最終的な情報を記しておく。

 ちなみに、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』がこの3日間で記録した8150万ドルという数字は、先述した初動成績である2億6013万ドルのおよそ3割。ヒット作にはしばしば起こる現象ではあるが、いかに本作を早く観たいオーディエンスが多かったかを示す推移と言えよう。本国のマーベル公式サイトでは重大なネタバレもすでに解禁されているので、SNSなどをご利用の際はくれぐれもご注意いただきたい。

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