オダギリジョーには誰もが惚れてしまう? 『カムカム』るい編の今後を制作陣に聞く

『カムカム』るい編の見どころは?

 2代目ヒロイン・るい(深津絵里)の大阪での物語が進行し始めた『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)。

 舞台が大阪に移ると、一気にミュージカル要素が盛り込まれた演出が見られたが、脚本の段階から既にその演出が指定されていたようだ。

 制作統括の堀之内礼二郎は、るい編の立ち上がりの意外性を振り返る。

「安子編の最終回の重い展開からあえてガラッと印象を変え、世界が変わったことのコントラスト表現として、ミュージカル要素を出していて、脚本家・藤本(有紀)さんのエンターテインメントの心意気、見せ方にびっくりしました。ドラマで大切になってくる意外性や驚きをどう生み出していくかということに藤本さん自身がとても苦心されていると思うんですが、ヒロインのバトンタッチということも含めて、るい編がびっくり、楽しく、そしてある種、明るく始まるというところが素敵だなと思いました」

 演出の安達もじりも、この“ミュージカル仕立て”の演出についてこう明かす。

「程良いミュージカル加減を非常に楽しみながら探りました。それまで内容的にもしんどいシーンが続いた分、“ちょっと明るくしたい”という欲求がものすごく溜まっていました。出演者も変わるので、思い切ってガラッと変えていいかなと考え、割と振り切りました。60年代の上り坂にある日本や大都会・大阪の熱気を表現するため、ベースはものすごくエネルギッシュに作った上で、その中にポンと飛び込んだ1人の少女という構図で描いていけたらなと思いました」

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