新海誠『すずめの戸締まり』は“新境地かつ原点回帰”作品に? 映画興行起爆剤への期待も
「昨年(2020年)よりは映画館にお客さんも戻ってきていますが、復活というには程遠い状況です。それだけに、映画館、特にシネコンの運営会社の方々が『すずめの戸締まり』にかける期待は非常に大きなものだと思います。新海監督は製作会見で『映画館に足を運ぶ理由になるような作品にしたい』と語っていました。新海監督はアニメーション作家という以上に、フィルムメーカーといった印象が強い監督です。デビュー作『ほしのこえ』をひとりで全部作って映画館で上映していたことが象徴的ですが、フィルモグラフィを振り返ってみても、TVシリーズなどは手掛けていなくて、“映画”の人なんですよね。その分、人一倍映画館への思いは強い作家さんだと思いますし、恩返しをしたいという思いがあるのではないでしょうか」
『君の名は。』『天気の子』と映画館を“祭り”に誘った新海監督。果たして『すずめの戸締まり』はどんな記録を生み出すのか。また、『君の名は』の上白石萌音と神木隆之介、『天気の子』の森七菜と醍醐虎汰朗と、過去2作品はキャスト陣がそれぞれ見事なはまり役となっていた。果たして本作の主人公は一体誰が射止めるのか。
■公開情報
『すずめの戸締まり』
2022年秋、全国東宝系で公開
監督・脚本・原作:新海誠
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:土屋堅一
美術監督:丹治匠
制作プロデュース:STORY inc.
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:東宝
(c)2022 「すずめの戸締まり」製作委員会