『ONE PIECE』に谷口悟朗監督が帰ってくる! 新作映画『FILM RED』への期待

 『週刊少年ジャンプ』で連載中の国民的人気漫画『ONE PIECE』の新作映画『ONE PIECE FILM RED』が前作の『ONE PIECE STAMPEDE』の公開から3年ぶりとなる2022年8月6日に公開されることが発表された。

 一時期は毎年のように劇場版作品が公開されていたものの、近年は制作総指揮に原作者の尾田栄一郎を迎え、一定の期間をあけて制作されている『ONE PIECE FILM』シリーズ。本シリーズは50億円越えも連発する、国民的な人気映画となっている。11月21日にテレビアニメも1000話を迎えたというタイミングもあり、発表時から注目度は高い。

 今作の監督を務めるのは『スクライド』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』など多くのヒット作を生み出してきた谷口悟朗だ。『ONE PIECE』では1998年に発表された『ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック』以来の起用となる。

 『スクライド』では、男と男の意地を感じさせるバトルに多くの少年たちの心を熱くさせ、『コードギアス 反逆のルルーシュ』では、劇的に変わりゆくキャラクターたちの関係性などもあり視聴者をドキドキさせた。今作でもこまで手掛けてきた作品と同様に、緻密な物語や、真正面からぶつかっていくルフィたち麦わらの一味の活躍を期待していいだろう。

 近年の映画『ONE PIECE』シリーズを振り返ると『週刊少年ジャンプ』の少年漫画らしく強敵との戦いが続いていた。『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』では海賊王ゴールド・ロジャーのライバルであった金獅子のシキ。『ONE PIECE FILM Z』では元海軍大将であるゼット。『ONE PIECE STAMPEDE』では元ロジャー海賊団のダグラス・バレットなど、過去の経歴も圧倒されるような、劇場版にふさわしいキャラクターたちである。

 ただ、現在連載では1対1ならば現役の海賊であり世界最強とも謳われる四皇のカイドウ、ビックマムと対峙していることからも、これ以上の強敵との戦いを描くのは難しい点もある。『FILM RED』発表時の尾田栄一郎のコメントには「映画で伝説のジジイを描くのはもう疲れたんだよ!笑」とあり、今作ではインフレしているように見える劇場版の敵キャラクターとの対決とは一線を画した内容となる模様だ。

 また、『ONE PIECE STAMPEDE』は多くの人気キャラクターが登場するオールスター映画となっていたが、原作との時系列が繋がりにくいようにも感じられ、一種のパラレルワールドとして楽しむのが正解となっていた。

 今回は“歌声”と“赤髪”がキーワードになるという。ついにルフィの恩師であり世界最強の四皇の1人である“赤髪”シャンクスの登場を予見させる。また、“歌”はルフィが物語冒頭から何度も「音楽家を仲間にしたい」「海賊は歌うものだ」という言葉もあった通り『ONE PIECE』らしいキーワードの1つでもある。

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