『SPY×FAMILY』待望のアニメ化は成功なるか スタッフ陣の座組みから高まる期待

 『SPY×FAMILY』が2022年にテレビアニメ化されることが発表された。原作は『少年ジャンプ+』で連載中の人気コミック。任務のため「家族を作れ」と命じられたスパイが、超能力を持つ少女・アーニャを養女に、殺し屋の女・ヨルを妻に迎え、家庭と任務に奮闘するホームコメディだ。2019年3月より連載がスタートするやいなや、『次にくるマンガ大賞』『このマンガがすごい!』など数々受賞、シリーズ累計発行部数は1250万部を突破している。

 また、アニメ版ではWIT STUDIOとCloverWorksが共同制作するほか、監督は『どろろ』の古橋一浩、キャラクターデザインは『約束のネバーランド』の嶋田和晃、劇中BGMは『ドロヘドロ』の(K)NoW_NAMEが担当することも明らかになっている。

 スタッフ陣も発表され、期待が高まるアニメ版。今回の発表を受けて、映画/アニメに詳しいライターのアナイス(ANAIS)氏は、原作の魅力や注目すべきポイントについて、以下のように語る。

「『SPY×FAMILY』はすごくバランスが良くて、ジェンダーレスに楽しめる作品です。イケメンスパイのロイド、美人な殺し屋ヨル、超能力を持つ子供アーニャによる偽装家族の物語ですが、それぞれキャラクターが立っていて、単なる“イケメン”や“萌え”に頼っていない魅力があります。大筋のストーリーは、異国情緒あふれる『007』的な雰囲気ですが、メインはホームコメディ。勉強が苦手なアーニャを落第させないために家族で四苦八苦したり、ヨルは“一流の殺し屋”だけど実は天然で抜けているところがあったり、ほっこりしてクスッと笑えるんですよね。だけど、それぞれ素性を隠しながら孤独を背負って生きてきたという背景もあったりして、そんな3人が本当の家族になっていく様子も魅力の一つです。老若男女におすすめしたい作品ですね。あらゆる賞を取っていたこともあって、アニメ化にも期待がかかっていました」

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