『二月の勝者』柳楽優弥演じる黒木の教育法に学ぶ ラストでは“夜の顔”も明らかに?

『二月の勝者』柳楽優弥の教育法に学ぶ

 “最強で最悪な”スーパー講師・黒木(柳楽優弥)が、成績不振の中学受験塾「桜花ゼミナール」の立て直しをはかる『二月の勝者ー絶対合格の教室ー』(日本テレビ系)。第2話のラストには、衝撃の展開が待っていた。

 成績が芳しくないRクラスの担任を受け持つ佐倉(井上真央)は、ぼんやりと外を見つめる匠(山城琉飛)の様子が気にかかる。匠の答案を見直し、どこでつまづいているのか、なにが分からないのかを分析しようとする佐倉。

 その様子を見て「Rクラスの生徒はお客さんです」「楽しくお勉強させてください」と黒木は忠告するが、佐倉は「できない子どもの気持ちがわからないんですか」と反発。匠に個人指導を行う。そのことを「ひいき」と見た生徒からひどい言葉を投げつけられた匠は、塾を休んでしまった。

 匠の両親から「塾を辞めたい」と申し出の電話が入ると、講師らは動揺。しかし、佐倉の一言から、匠が「鉄道好き」であることを知った黒木はスイッチオン。テキパキと講師らに指示を出し、佐倉から借りた自転車に乗って爆走する。表情ひとつ変えず、ぴしっと背筋を伸ばして自転車をこぐ黒木だが、ひらめきが宿った瞳はらんらんとしている。その姿に「何を企んでいるのだろうか」と引き込まれてしまうのだ。

 匠と両親、黒木、佐倉の5人で行われた面談。母親は匠に無理強いをさせたくないと、やはり退塾を申し出る。「もっと自分の時間がほしい」「動画が観たい」とぽつぽつ話し始めた匠に、黒木は鉄道と鉄道ジオラマの動画を見せる。瞳を輝かせ、鉄道の特徴や魅力を話し始める匠。その鉄道ジオラマを作ったのが名門中学校の鉄道研究会だと知ると、匠の表情は尊敬に変わる。

 鉄道研究会がある私立中学校のパンフレットを手に取った匠は、通学の路線までチェック。その表情は明るい。しかし匠の偏差値では、これらの学校への合格は難しいと父親は難色を示す。そこへ黒木が取り出したのは、匠の成績グラフだった。確かに得点や偏差値は振るわないものの、地理や、算数における「速さ」に関する問題において、匠は好成績を残していた。根拠となる資料と、鉄道の特徴をこれだけ覚えている「暗記力」ーー黒木は匠の“出来るところ”を主張し、両親の匠に対する評価を180度変えてみせた。

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