『ラジハII』窪田正孝演じる唯織、失恋? S2の物語は連想ゲームのような器用な組み立て

『ラジハII』窪田正孝演じる唯織、失恋?

 杏(本田翼)をデートに誘い、想いを伝えた辻村(鈴木伸之)。唯織(窪田正孝)は失恋したと落ち込みながらも、技師として杏を支えるという自分のスタイルを貫き通すのである。10月18日に放送された『ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)第3話。着々と動きを見せる三角関係と同時に、ラジエーションハウスのメンバーにフォーカスを当てた物語が展開していくのがこのシーズン2のスタイルというわけか。前回の裕乃(広瀬アリス)に続き、今回は軒下(浜野健太)の番だ。

 マッチングアプリで知り合った女性にデートをすっぽかされたと不機嫌な軒下。レントゲン検査に来た荒井和真(萩原利久)に付き添っていた、彼の幼なじみ・すみれ(堀田真由)がその相手だったとわかり、あまりの美しさと埋め合わせをさせてほしいと逆にデートに誘われたことで浮かれまくる軒下に対し、ラジエーションハウスのメンバーはしらけた反応。そんななか唯織は、すみれが和真を他の患者と見間違う現場に遭遇。すみれとデートに漕ぎつけた軒下だったが、翌日すみれは手紙入りの差し入れを田中(八嶋智人)に渡してしまう。そして唯織はすみれが顔の識別ができない「相貌失認」であることに気が付き、脳の検査を提案するのである。

 今回のエピソードのメインテーマとなるのは、この「相貌失認」という症状だ。数年前にブラッド・ピットがこの症状であると明かしたことで、一気に知られるようになったわけだが、なんとなく人の顔を覚えられない・どこで会ったか・名前はなんだったかということ自体は多くの人が経験するものであろう。しかし相貌失認の場合、そもそも顔を識別することができないため、当然のように人間関係や社会生活に著しく支障をきたし、映画やドラマなどのストーリーを追うのも困難になる。先天的には100人に1人いると言われ、また劇中のすみれのように脳の腫瘍や事故などが原因で後天的に発症するケースも存在している。

 これまでも映画やドラマなどで題材と選ばれてきたことは多数あり、2015年に木村拓哉主演でドラマ化された『アイ’ムホーム』(ドラマ版のタイトルは『アイムホーム』)では、事故に巻き込まれた主人公が記憶障害となり、家族の顔が仮面を被った状態に見えるというかたちで相貌失認が表現されていた。今回の劇中では、すみれの主観ショットで見える人物の顔の部分だけが視野欠損のようにぼやけて映される。またすみれが相貌失認が原因で休職せざるを得なくなる職業が、大勢の顔と名前を覚える必要がある小学校の教師であること。手術後に幼なじみの和真の顔を見て「いかつくなったね」と、記憶の中にある彼の顔がまだ幼いままであったことがわかるなど、誤解を招きやすい症状だからこそ、トリッキーではなくこうした“わかりやすい”表現が必要なのだろう。



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