第4次韓流ブームを支える!? ソン・ガン、キム・ソンホら“Netfllix韓国俳優”に注目
キム・ソンホ、「演劇界のアイドル」から「ホン班長」へ
2009年に舞台『ニュー・ボーイングボーイング』でデビューしたキム・ソンホは、「韓国演劇界のアイドル」と呼ばれた存在。2017年に『キム課長とソ理事〜Bravo! Your Life〜』でTVドラマ初出演を果たすと、以後も数々のドラマやバラエティ、さらにはMCとしても活躍の幅を広げ、約4年足らずで最も旬な韓国俳優の1人となった。
例えば、『賢い医師生活』のチョ・ジョンソク演じる熱血刑事に“魂が憑依してしまう”お調子者の天才詐欺師を演じた『トゥー・カップス~ただいま恋が憑依中!?~』(2017年)では、ジョンソクにも負けない存在感を発揮して、その年のMBC演技大賞新人賞&優秀演技賞をW受賞。また、バラエティ番組『1泊2日』シーズン4にも参加し、視聴者に名を知らしめた。
そのほか『100日の郎君様』(2018年)や初主演作『君のせいで何もできない!』(2018年)、『君のハートを捕まえろ!~Catch the Ghost~』(2019年)などで頭角を現していき、2020年にNetflixで配信されたtvNドラマ『スタートアップ:夢の扉』でペ・スジ演じるダルミと深い関わりを持つハン・ジピョンを演じ、ニュースターの仲間入り。苦労人ゆえの不器用で思慮深いキャラクターは熱い支持を集め、SNSでも彼が演じるジピョン派とナム・ジュヒョク演じるドサン派で論争が起きたほど。
現在Netflix配信中の『海街チャチャチャ』では万能な便利屋にして“人たらし”であるホン班長こと、ホン・ドゥシクを好演中。歯科医ユン・ヘジン(シン・ミナ)とチェ・ソンヒョンプロデューサー(イ・サンイ)の関係に嫉妬するホン班長の姿は実にキュートだが、今回こそは幸せを掴んでほしいと願っているファンも多いだろう。2022年には少女時代のユナと共演するラブコメ映画『2時のデート(原題)』も控えている。
チョン・ヨビン、『ヴィンチェンツォ』『楽園の夜』で高い演技力を実証
イタリアン・マフィア×弁護士のダークヒーローを演じたソン・ジュンギの完全復活と、法では裁けない財閥企業への復讐をバイオレンスとコメディ、人間ドラマ、ロマンスまで交えて描き、観る者を魅了した『ヴィンチェンツォ』。良識派弁護士であった父の跡を継ぎ、ヴィンチェンツォ・カサノの良きパートナーとなったホン・チャヨンを溌剌と演じたのがチョン・ヨビン。2021年上半期、“わきまえる”ことを知らないこの果敢な女性は多くの共感を誘った。
大学で放送演劇を専攻し、映画祭や演劇の現場などで下積みしていたというチョン・ヨビンは映画『背徳の王宮』(2015年)でデビュー。インディーズ作品『After My Death(原題:罪深い少女)』(2018年)が第22回釜山国際映画祭ニューカレンツ賞を受賞し、映画界でまず注目された。一般的に知られるようになったのは、『エクストリーム・ジョブ』のイ・ビョンホン監督が連続TVドラマ初演出を務めた『恋愛体質~30歳になれば大丈夫』(2019年)のドキュメンタリー監督ウンジョン役だろう。亡くなった恋人の姿が見え続け、彼と会話し続けるという病を抱えたウンジョンを、劇中の親友たちも、視聴者も心を砕いて見守った。
また、『恋愛体質』のアン・ジェホン主演のコメディ映画『シークレット・ジョブ』(2020年)では動物園の飼育員兼ナマケモノにもなった。そして、第77回ヴェネチア国際映画祭で上映された『楽園の夜』(2020年)では、クールで、何をしでかすか分からない大胆不敵なキャラクターがさらに昇華する。彼女が演じたジョヨンと主人公のヤクザ(オム・テグ)が済州島で迎えるつかの間の平穏が、『The Witch/魔女』のパク・フンジョン監督らしく転じていくのは大きな見どころ。
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現在撮影中の、『人間レッスン』ジン・ハンセ脚本の新作Netflixオリジナルシリーズ『グリッチ(原題)』主演にも期待が高まる。いつか、同じ事務所のキム・テリとの競演も観てみたい。