西島秀俊、『きのう何食べた?』を思い出すシェフ姿 『シェフは名探偵』で見せる“淡々さ”

西島秀俊、『きのう何食べた?』を思い出すシェフ姿 『シェフは名探偵』で見せる“淡々さ”

「愛情がないんじゃない。愛情があるからこそです」

 西島秀俊主演ドラマ『シェフは名探偵』(テレビ東京系)の放送が始まった。舞台はグルメな人たちがこぞって訪れる噂のビストロ「ビストロ・パ・マル」、西島演じるシェフ三舟忍が人並み外れた洞察力で、客たちが巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎を鮮やかに、お節介に解いていくグルメミステリー。毎話2つの問題が起き、その解決までが描かれるフルコースぶりだ。

 なかなか外食しづらい今、手の込んだ料理の数々はもちろんだが、アットホームなビストロで繰り広げられる常連客の憩いや、シェフらお店側のスタッフとの関わりなどが繰り広げられ、バンショウ(ホットワインの中にフルーツを入れたもの)と共にそっと差し出される三舟の鋭くも優しい推理が見どころで、こちらまでホッと一息つける。

 初回は、男女2組の来客が抱える問題を手さばき良く解決していく。身なりや、1人での来店時とそれ以外の来店時のちょっとした違いにも瞬時に気づき、その背景に思いを張り巡らせる。

 かなりの美食家で偏食家でもある男性の愛人が“彼の奥さんの料理は手抜きで愛情が感じられない”と訴えれば、すぐさまその裏にある妻からの夫の栄養バランスへの配慮を読み取り、なだめる。そして下処理をして丁寧に手間をかけることばかりが“愛情”だとは限らないことを諭すのだ。

 念願だったチョコレート屋をオープンしたばかりのショコラティエ・鶴岡正(玉置玲央)の詰め合わせ商品の個数が全て“素数”であることから、彼の幼少期の思い出から“子どもが1人でも2人でも必ず余りが出るようにしてお母さんにもチョコレートを口にしてもらえるように”という自身の母親への想いが込められていることまで汲み取ってしまう。

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