綾瀬はるか、演技力の高さをフルに発揮! 劇場版『奥様は、取り扱い注意』で緩急のある芝居

綾瀬はるかの演技力に脱帽

 2017年に放送された人気テレビドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。綾瀬はるか演じる元特殊工作員の伊佐山菜美は、自身の「ワケありの過去」を隠しながら伊佐山勇輝(西島秀俊)との結婚生活を送っていた。ドラマ最終話は、現役の公安警察であることを隠していた勇輝が帰宅した菜美に拳銃を突きつけ、幕を閉じた。放送終了後も話題騒然となった二人の結末は一体どうなったのか。衝撃が走ったラストシーンから半年が経ち、その続きが映画で描かれている(※本稿には、『奥様は、取り扱い注意』のネタバレを含みます) 。


 ドラマ版で好評だったのが綾瀬のアクション。綾瀬はほぼスタントなしでキレのあるアクションを披露し、正義感の強い菜美が問題を解決していく爽快なストーリーと相まって視聴者を魅了した。もちろん視聴者を惹きつけたのはアクションシーンだけではない。主婦として菜美が見せる可愛らしい笑顔や問題に立ち向かう彼女のキリッとした表情、イキイキとした台詞回しなどから、平凡な生活を夢見つつもスリルを求めてしまう菜美の心情が伝わり、お互いに素性を隠す菜美と勇輝の関係にハラハラさせられた。

 日曜劇場『天国と地獄 〜サイコな2人〜』(TBS系)でも綾瀬は“入れ替わり”という設定を見事に演じ、事件を追う刑事の時は実直さを、容疑者の時には狂気を感じさせる妖艶さで、視聴者を物語へ引き込んでいた。さまざまな役に染まりきる綾瀬の演技力の高さは、劇場版『奥様は、取り扱い注意』ででもフルに発揮されている。


 劇場版では、小さな地方都市で新しい生活を始める二人の姿があった。だが二人は桜井久実と裕司に名前を変えており、物語冒頭から序盤にかけて、菜美はどこか悄然とした面持ちだ。実は、半年前の出来事がきっかけで菜美は記憶喪失に。予告映像では銃を片手にしたアクションシーンが目立っていたが、一体どういうことなのか。

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