『リコカツ』ついに“全員離婚家族”に 北川景子×永山瑛太らそれぞれのケースを考える

『リコカツ』ついに“全員離婚家族”に

「離婚はきわめて自然なもので、多くの家では毎晩、それが夫婦の間に寝ている」(セバスチャン・シャンフォール)

 離婚に向けた活動(離婚活動)がテーマの『リコカツ』(TBS系)第7話では、紘一(永山瑛太)と咲(北川景子)の離婚を知った両家が一堂に会する。そこで姉の楓(平岩紙)まで離婚する予定だと打ち明け、まさに「全員離婚家族」ここに誕生である。

 楓が離婚を考えている理由は、義母が孫の世話もしたいと勝手に同居の話を進めており、それに対してマザコンな夫は義母の言いなりで愛想を尽かせたようだ。

 義両親との問題は、対自分との間のことであればその場限りでやり過ごせても、その影響が自分の子どもにまで及ぶとなれば話は一気に変わってくるのだろう。

 紘一の両親の場合は、専業主婦でずっと家庭第一優先で家族に尽くしてきた母親・薫(宮崎美子)が“自分の足で立って歩きたい”とずっと抱えてきた思いを夫・正(酒向芳)にぶつける。夫側は妻がそんなことを思っていたなんてつゆ知らず、離婚の申し出はまさに青天の霹靂、寝耳に水だったようだ。息子の離婚について「咲さんを傷ものにしてしまい申し訳ございません」なんて本気で謝罪し、女性に“内助の功”を求めるタイプの夫は、皮肉なことに妻の世界を全て“家庭一色”にしておいて、その家族の思い出の中には一切「不在」だった。

 男性の方が経済力があり年上の場合に起こりやすいが、結婚当初は若くて経験値のそこまでなかった妻のために用意した快適で安全な“鳥かご”が、いつしか妻にとっては窮屈で退屈な“牢屋”になっていくケースは少なくないだろう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる